情報デザイン専攻2年生の必修科目「クリエイティブ思考法」の第2回目(4月23日)は、筑波大学システム情報系から三谷 純准教授をお迎えして、『折り紙における創造性』というタイトルで講演していただきました。

伸縮のない平板素材を折り上げるだけで形を作っていく折り紙は、非常に創造的な思考を必要とするモノ作りですが、三谷先生はコンピュータによるプログラミングを駆使した、伝承折り紙とはまた異なった独自の折り紙の世界をご紹介くださいました。
 
講義の様子
講義の様子
 
講演の最中、学生は1枚の紙を渡され、蛇腹折りと中わり折りを組み合わせて平面を立体化する作業に取り組んだり(図1)、三谷先生の作品の折り紙展開図をいただいて美しい球形を作成したり(図2)と、実際に体験する中でコンピュータが作った曲面も含む新しい折りの世界を理解したようでした。
 
図1 体験した折り
図1 体験した折り 蛇腹折りと中わり折りの組み合わせ
(三谷先生講義資料より)
 
図2 体験した折り
図2 体験した折り 球状折り紙の一例
(三谷先生講義資料より)
 
以下は、講演後の受講学生の感想から抜粋したものです。
 
折り紙は伸縮性のない平面を素材とする、というような制限があっても、何らかのパターン(法則)を見つけて、それに“なにかに応用できないか”と考えることはとても大事で意味のあることと思ったし、この“考える”という行動は、新しいものが生まれるときに必要不可欠な努力だと改めて思った。【M.N.】
 
今日の講義を聴いて、まず折り紙の奥の深さに驚きました。既存の折り方にとらわれず、自分でイメージしたモノを作るということに心を動かされました。山折りと谷折りのシンプルな組み合わせから、芸術的な立体ができていく過程にはとてもわくわくしました。私たちが学んでいるプログラミングは硬いイメージがあり、芸術とは遠いと存在と思っていましたが、実は相性のいい部分があるのだと感じました。【K.K.】
 
折り紙作品には数学的な規則があるということを初めて知って、興味が湧きました。授業で折った何気ない折りのモチーフも、再度拡げてみると、こんな風になっていたのかと新たに発見することばかりで、今までは完成形しか見ていなかったものを別の角度から見て考えるという経験ができてとてもよかったです。【S.S.】
 
今日のような幾何学的な立体を作り出す折り紙をみたのは初めてでした。1枚の紙で作られているとは到底思えませんでした。プログラムを組んでコンピュータに折り線の複雑な計算をしてもらうときいて、プログラミングに対して、より興味がわきました。プログラミングに関しては勝手な苦手意識がありましたが、すこし軽減された気がします。今日の講義で自分の視野が拡がったと思いました。【H.T.】
 
普段当たり前だと思っていたことなども、今回の折り紙のように深く深く考えてみると、新しい何かを(法則など)を発見できたり、そこからさらに自分の発想で新しいものを作り出せるのだと思いました。身近な何かから見つけ出してみたいなと思いました。【J.S.】
 
折り紙をデザインとして考えた時に、一枚の板や布、紙で作ることで軽量化ができたり、低コストでできたりすることもあるかもしれないと、すごく想像や夢が広がる世界だなと感じました。人は人が創り出した知識や技術を余すところなく駆使してよりよい環境を作るべきだと私は考えていますが、何かを折って何かを作るというのも、すごく未来のある環境作りの一つだと思いました。【A.S.】
 

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