講演中の花村理事長情報デザイン専攻1年生の必修科目「情報デザイン基礎演習」では、大学での学びの意味を理解するために、また、基礎的なアカデミックスキルを身につけるために、そして、自己のライフデザイン・キャリアデザインを構想できる能力を養うために、さまざまな演習を行っています。第9回目(6月13日)は4年生3名に学生生活や就職活動について大いに語ってもらいました。さらに本学の花村邦昭理事長に、『関係的自立』を基本にどう生きるかについて講演していただきました。

まず、今回話していただいた3名は、大手エネルギー系企業のグループ会社にSEとして内定を得たIさん、大手情報通信系会社にSEとして内定を得たAさん、そして大手メーカーに内定を得たTさんでした。それぞれ学生生活の送り方や就職活動への臨み方などについて具体的なお話を伺いました。

IMG_0833_sIさんは、資格取得でも、アルバイトでもサークル活動でも習い事でも旅行でも、とにかくやりたいことには挑戦するようにと力説され、そのなかで自分の時間を大切にするようにと話してくれました。そのためには1,2年生のうちにしっかりと単位を取得し、自分の興味に一致したゼミナールを選択することも重要であると述べられました。大学生活全般の経験が就職活動にも影響を与えるので、焦らず大学生活を充実させることがポイントであるようです。

IMG_0851_sAさんは、学年ごとの単位取得数や委員会活動、就職活動などに関して、1年生から4年生まで時間軸に沿って有益なアドバイスを与えてくださいました。特に就職活動では自己分析・他己分析・企業分析の実例や面接対策、筆記試験対策など、経験を踏まえて指導してくださいました。教室での授業の受け方なども具体的で1年生はよく理解できたのではないでしょうか。

IMG_0837_sTさんは、一言ひと言、問いかけるように話を進め、1年生を話に引き込みながら大学生活の送り方について、また就職活動についてアドバイスしてくださいました。就職活動用のノート作成の勧めや、新聞・ニュースに興味を持つこと、英語力を強化すること等は、1年生の胸に強く響いたのではないでしょうか。

三者三様に個性豊かに話を進めてくださったので、1年生はそれぞれ自分に照らし合わせながら、大学生活の有意義な過ごし方、そして就職という次のステップに向けた4年間の活動の重要性について理解を深めることができたと思います。

IMG_0841_s次に理事長の花村先生は、「働く」ことの意義についてお話をされました。ご自身が実際に経験された、飛び込み営業の新社会人との小さな出会いが、結果的には一人の大妻生の人生をも左右するような結果となった話をきっかけとして、話を進められました。「仕事の報酬は仕事」であり、決してお金ではないという花村先生のメッセージは1年生に深く、強く印象を与えたようです。

また、大妻女子大学が掲げる教育目的である『関係的自立』を基本にどう生きるかということについて、「関係性」、「自立性」、「投企性」の正常な働きと関係づけて講演されました。終始、笑顔で学生に優しく語りかける花村先生に、1年生は大妻生であるとの自覚を新たにしたと確信しています。

 
 
 
 

情報デザイン専攻2年生の必修科目「クリエイティブ思考法」の第3回目(4月30日)は、情報デザイン専攻(旧社会情報処理学専攻)の3名の卒業生を迎えて、『企業人として生きる』というタイトルで講演していただきました。

今回講演いただいた3名は、国立の工学系大学院へ進学した後に大手通信会社のSEを経て、CEOオフィスやネットワーク系の業務を担当されているH.T.さん、大手通信会社でシステム担当の主任をされているM.Y.さん、大手銀行のインターネットバンキングシステム部でSEを経て、与信企画部で銀行全体の与信管理を担当されているM.N.さんで、本専攻を卒業して6年になります。お一人ずつ、企業で働く楽しさや満足感、アルバイトからでは理解できない社会で働くことの充実感、また、辛いことや休日のプライベートな生活などについて、自分の経験に基づき具体的にお話しいただきました。

講演の様子
講演の様子

今年の講演内容の共通していた特徴の1点目は、企業のグローバル化に向けて、社員の語学やコミュニケーション力の重要性を強調されていた点です。外資系の色彩の強い企業に就職して社長秘書の経験もあるH.T.さんは、英語の発音も大変すばらしく、まさに生きたコミュニケーションを日常的に行っているという実感が伝わってきました。学生の感想文からも、多くの学生がこの点について心を動かされたようでした。また、2点目は、専門性を高める必要性が求められるという点でした。3名ともSEという専門性の高い職種の経験がありますが、基本情報処理技術者試験への挑戦、TOEICへの挑戦など、企業に勤めながらもさらに専門性を高める学びを日々行っているとのことでした。

講演の様子
講演の様子

M.Y.さんからは、SEの仕事について、V字型モデルを例にシステム開発におけるSEの役割、求められる能力を話されました。SEの仕事はメリハリがあり、時間に追われる時期もあるが、仲間と共同で開発してきたシステムが完成したときの充実感や時間に余裕があるときの時間の過ごし方など、専門職性の高い職種の働き方の楽しさが紹介されました。金融関係の仕事をしているM.N.さんからは、自ら仕事に手を挙げる勇気と大切さを話されました。3名の方々に、将来の自分について、どう在りたいか語っていただいたとき、全員が働き続けていきたいと答えていたのが印象的でした。

講演の様子
講演の様子

公演後の質疑応答では、就職活動の方法や体験、後輩へのアドバイスなどに話題が移り、在校生が就職活動を身近な問題として感じ始め、就職活動を考える貴重な時間が共有できたと見受けられました。本講演の一つの目的が達成されたのではないかと思います。

公演後に控室に戻り、3名の先輩達の雑談のなかで特に印象的だったことは、「自らの職業人生を考えたとき、資格、特に教職の資格を取っておきたかった」という内容でした。(1名の方は、取得されて卒業されています。)今から取るにはどのような方法があるのか、そのとき大学はどのようなことを支援してくれるのか、など具体的な話へと広がりました。

 

情報デザイン専攻では、自ら課題を発見し、問題解決のできる”クリエイティブな思考”を養成するために2年生を対象に「クリエイティブ思考法」が設置されています。

4月16日の第1回は田邊和子名誉教授が登壇されました。原子核物理を研究されたこともあって、放射線の基本的な知識を学生にわかりやすく説明されました。東日本大震災から2年経過した福島の現状についても詳細に解説して頂きました。放射線について正しく理解して、対処の仕方まで学ぶ事ができました。

さらに、学生指導に定評のあった先生は、就職活動について、企業名に囚われるのではなくて、将来伸びるであろう中小企業を見つけることが大切とアドバイスされました。
 
核分裂の説明
核分裂の説明