情報デザイン基礎演習は、1年生が大学での学びをより実りのあるものにするために、基本的なアカデミックスキルや学士力の素養を身につけるための「学び方を学ぶ」演習であり、また、自分自身のライフデザインやキャリアデザインを構想できる力を養う授業でもあります。

第10回目(6月20日)となる今回は、学生が自分自身のキャリアデザインの構想に生かすために、本専攻を卒業されて社会でご活躍の卒業生、江見佳緒里さん長沢安希子さんをお招きし、仕事内容・就職後の生き方・人としての成長・就職活動などについて具体的なお話を伺いました。

DSC_1959_sまず、2008年に本専攻をご卒業され、株式会社ティージー情報ネットワークでシステムエンジニア(SE)としてご活躍の江見佳緒里さんのお話を伺いました。現在、地図に情報を重ねて可視化するGIS開発に携わっています。江見さんは、学生が抱きがちなSEに対する疑問・誤解を一つ一つ丁寧に解いて、SEの実情についてお話しされました。たとえば、「SEってプログラミングしかしないの?」という疑問に対しては、SEはプログラミングばかりではなく、提案活動・問い合わせ対応などを行うコミュニケータとしての役割の重要性を語られました。また、「SEって残業が多いんでしょ?」という疑問に対しては、昨年度の実際の残業時間のグラフを示し、残業が多い月も逆に少ない月もあり、トータルでみれば趣味に費やす時間をとることもでき、公私ともに充実した生活が送れること、また残業分は給与に反映されることなどを分かりやすく説明してくださいました。

SEという職業に対し、「大変」「自分の時間が取れないのでは?」といったイメージを持っていた学生にとって、江見さんのお話はそれまで抱いていたイメージを覆す新鮮なものとして受け取られたようです。

DSC_1986_sつぎに、1998年に本専攻をご卒業され、東芝情報システム株式会社で、やはりシステムエンジニアとしてご活躍の長沢安希子さんのお話を伺いました。長沢さんは組み込みシステムのソフトウェア開発、すなわち特定の機能を実現するために家電製品や機械などに組み込まれるコンピュータシステムの開発に携わられています。また、長沢さんは現在、SEとしてフルタイムで働く傍ら、休日は慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科で学ぶ社会人大学院生でもあります。

卒業後、実際の仕事の現場で自らの勉強不足を痛感されたという長沢さんは、国家資格の取得、プログラミング言語の習得、基礎技術力の強化、さらには英語力強化を兼ねての外国人とのルームシェア、大学院への入学、と寝る間も惜しんでたゆまない努力を重ねてこられました。講演を聴講していた誰もがそのパワフルさに圧倒されたのですが、長沢さんは、学生時代をふり返り、サークル活動に没頭するあまり成績はあまり振るわなかった学生であったこともお話されました。

そして最後にこれから大学生活を送る学生へのメッセージとして、勉強や努力をするばかりでなく「たくさん遊び、たくさん笑い、たくさん泣いて、人を大事にし、素直であることが大事」という言葉を贈られました。その言葉に多くの学生が共感を得、励まされたようでした。

講演後の質疑応答では、雰囲気がほぐれるにつれ、学生たちより次々と質問が出てきました。人生の先輩たちが見、聞き、感じてきたことを後輩が感じ取り、それが未来へと生かされていく、そんなつながりを感じさせられる授業となりました。

 

●卒業生インタビューはこちらからご覧いただけます
江見佳緒里さんインタビュー
長沢安希子さんインタビュー

 

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講演中の花村理事長情報デザイン専攻1年生の必修科目「情報デザイン基礎演習」では、大学での学びの意味を理解するために、また、基礎的なアカデミックスキルを身につけるために、そして、自己のライフデザイン・キャリアデザインを構想できる能力を養うために、さまざまな演習を行っています。第9回目(6月13日)は4年生3名に学生生活や就職活動について大いに語ってもらいました。さらに本学の花村邦昭理事長に、『関係的自立』を基本にどう生きるかについて講演していただきました。

まず、今回話していただいた3名は、大手エネルギー系企業のグループ会社にSEとして内定を得たIさん、大手情報通信系会社にSEとして内定を得たAさん、そして大手メーカーに内定を得たTさんでした。それぞれ学生生活の送り方や就職活動への臨み方などについて具体的なお話を伺いました。

IMG_0833_sIさんは、資格取得でも、アルバイトでもサークル活動でも習い事でも旅行でも、とにかくやりたいことには挑戦するようにと力説され、そのなかで自分の時間を大切にするようにと話してくれました。そのためには1,2年生のうちにしっかりと単位を取得し、自分の興味に一致したゼミナールを選択することも重要であると述べられました。大学生活全般の経験が就職活動にも影響を与えるので、焦らず大学生活を充実させることがポイントであるようです。

IMG_0851_sAさんは、学年ごとの単位取得数や委員会活動、就職活動などに関して、1年生から4年生まで時間軸に沿って有益なアドバイスを与えてくださいました。特に就職活動では自己分析・他己分析・企業分析の実例や面接対策、筆記試験対策など、経験を踏まえて指導してくださいました。教室での授業の受け方なども具体的で1年生はよく理解できたのではないでしょうか。

IMG_0837_sTさんは、一言ひと言、問いかけるように話を進め、1年生を話に引き込みながら大学生活の送り方について、また就職活動についてアドバイスしてくださいました。就職活動用のノート作成の勧めや、新聞・ニュースに興味を持つこと、英語力を強化すること等は、1年生の胸に強く響いたのではないでしょうか。

三者三様に個性豊かに話を進めてくださったので、1年生はそれぞれ自分に照らし合わせながら、大学生活の有意義な過ごし方、そして就職という次のステップに向けた4年間の活動の重要性について理解を深めることができたと思います。

IMG_0841_s次に理事長の花村先生は、「働く」ことの意義についてお話をされました。ご自身が実際に経験された、飛び込み営業の新社会人との小さな出会いが、結果的には一人の大妻生の人生をも左右するような結果となった話をきっかけとして、話を進められました。「仕事の報酬は仕事」であり、決してお金ではないという花村先生のメッセージは1年生に深く、強く印象を与えたようです。

また、大妻女子大学が掲げる教育目的である『関係的自立』を基本にどう生きるかということについて、「関係性」、「自立性」、「投企性」の正常な働きと関係づけて講演されました。終始、笑顔で学生に優しく語りかける花村先生に、1年生は大妻生であるとの自覚を新たにしたと確信しています。

 
 
 
 

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情報デザイン専攻2年生の必修科目「クリエイティブ思考法」の第3回目(4月30日)は、情報デザイン専攻(旧社会情報処理学専攻)の3名の卒業生を迎えて、『企業人として生きる』というタイトルで講演していただきました。

今回講演いただいた3名は、国立の工学系大学院へ進学した後に大手通信会社のSEを経て、CEOオフィスやネットワーク系の業務を担当されているH.T.さん、大手通信会社でシステム担当の主任をされているM.Y.さん、大手銀行のインターネットバンキングシステム部でSEを経て、与信企画部で銀行全体の与信管理を担当されているM.N.さんで、本専攻を卒業して6年になります。お一人ずつ、企業で働く楽しさや満足感、アルバイトからでは理解できない社会で働くことの充実感、また、辛いことや休日のプライベートな生活などについて、自分の経験に基づき具体的にお話しいただきました。

講演の様子
講演の様子

今年の講演内容の共通していた特徴の1点目は、企業のグローバル化に向けて、社員の語学やコミュニケーション力の重要性を強調されていた点です。外資系の色彩の強い企業に就職して社長秘書の経験もあるH.T.さんは、英語の発音も大変すばらしく、まさに生きたコミュニケーションを日常的に行っているという実感が伝わってきました。学生の感想文からも、多くの学生がこの点について心を動かされたようでした。また、2点目は、専門性を高める必要性が求められるという点でした。3名ともSEという専門性の高い職種の経験がありますが、基本情報処理技術者試験への挑戦、TOEICへの挑戦など、企業に勤めながらもさらに専門性を高める学びを日々行っているとのことでした。

講演の様子
講演の様子

M.Y.さんからは、SEの仕事について、V字型モデルを例にシステム開発におけるSEの役割、求められる能力を話されました。SEの仕事はメリハリがあり、時間に追われる時期もあるが、仲間と共同で開発してきたシステムが完成したときの充実感や時間に余裕があるときの時間の過ごし方など、専門職性の高い職種の働き方の楽しさが紹介されました。金融関係の仕事をしているM.N.さんからは、自ら仕事に手を挙げる勇気と大切さを話されました。3名の方々に、将来の自分について、どう在りたいか語っていただいたとき、全員が働き続けていきたいと答えていたのが印象的でした。

講演の様子
講演の様子

公演後の質疑応答では、就職活動の方法や体験、後輩へのアドバイスなどに話題が移り、在校生が就職活動を身近な問題として感じ始め、就職活動を考える貴重な時間が共有できたと見受けられました。本講演の一つの目的が達成されたのではないかと思います。

公演後に控室に戻り、3名の先輩達の雑談のなかで特に印象的だったことは、「自らの職業人生を考えたとき、資格、特に教職の資格を取っておきたかった」という内容でした。(1名の方は、取得されて卒業されています。)今から取るにはどのような方法があるのか、そのとき大学はどのようなことを支援してくれるのか、など具体的な話へと広がりました。

 

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