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社会生活情報学専攻

4年間の学習の流れ

社会生活情報学専攻では4年間どんな学習をすることになるのでしょう。ここでは経済系を重点的に学んだ学生に、声を聞いてみました。ほんの一例です。

社会情報学部、社会生活情報学専攻に入った理由

わたしは公立高校から、センター試験を利用して受験しました。大学を探しているときには、まだ何をやりたいかはっきりしていませんでした。でも、これからの時代、パソコンやインターネットなど情報技術の基礎知識と能力が重要だということは分かっていたので、社会情報学部を志望しました。
なかでも社会生活情報学専攻を選んだのは、色々なことが学べると考えたからです。「生活」をキーワードにして社会学、経済・経営学、マスメディア学など、多種多様な授業が受けられる点に魅力に感じました。

1年次

最初の1年は英語や専攻共通の必修授業が多く、実は選択する科目は多くありません。まずは色々な分野の基礎を学んだうえで、2年次以降の履修計画を考えるのです。
とくに印象に残っているのが、必修の「社会生活情報基礎演習」です。これは20人弱の少人数クラスに分かれ、前期と後期で別の先生の指導を受けます。演習の内容は、世の中の事象に対する社会学的・経済学的な理解から、文章の読解と執筆訓練まで、さまざまです。先生の講義を聴くのではなく、学生が研究発表をするなど積極的にかかわっていくことが大切。学びの基礎となる主体性が養われます。

2年次

いよいよ自由に選択できる科目が増えます。わたしが取った経済系科目の一つが「経済学応用研究」。社会生活情報学専攻では、わたしたちの日常生活の中に見られるさまざまな現象の背景を考えます。経済学も同じです。たとえばバレンタインデーのチョコレート。本命の人には時間と労力をかけて手作りチョコを渡しますよね。市販のチョコとは違って、自分の気持ちが込められているからです。言葉ではうまく伝えられないメッセージを行動で伝える。このように行動にメッセージを込めることを、経済学ではシグナリングと呼びます。この考え方を学んで、人間の行動の背後にある深い意味が理解できました。そして、行動で示すという積極性も身についたと思います。学んだことを実践できるのも、経済学の面白さです。

3年次

「マーケティング情報論」など経済学系の授業を取りながら、情報系の「情報リテラシー演習」、「広告論」「出版論」「国際情報比較論」といったメディア系の講義も幅ひろく受けました。
「情報リテラシー演習」では、最新のインターネットメディアの活用方法を学びました。たとえば自分でブログを開設し記事を書く。ツイッターのアカウントを作ってつぶやいてみる。その過程で、インターネットメディアの利便性と、使い方を間違えたときの危険性を知り、正しい情報発信の作法を身につけることができたと思います。
「国際情報比較論」では、ふだん目にしているニュースが外国では違った報じられ方をしていることを、英語の記事を読んで初めて知りました。日本の政治や経済が外国からはどのように見られているのか。マスメディアの報道を健全に疑う姿勢の大切さを学びました。
色々な分野の授業を受けたおかげで、視野を大きく広げることができたと思います。

4年次

4年間の学びの総仕上げは卒論です。わたしの研究テーマは「企業のブランドイメージ戦略と消費者行動」。企業の宣伝やイベントなどには、自社製品の認知度を高めるだけでなく、自社のブランドイメージを管理する目的があります。企業はマーケティング活動によって消費者の行動を理解し、その心理に訴えようと努力しています。わたしは、なかでも企業のロゴ戦略を分析しているところです。これはマーケティングという領域の問題なのですが、ゼミの先生からは経済学的な視点、メディアの観点からも考えるように指導されています。そこで役立つのが、これまでに受講してきたマスメディア論や広告論、社会学や心理学の基礎知識なのです。これが社会生活情報学専攻のいいところです。

就職活動

色々な業種の説明会を回った結果、最終的には金融に絞り、今後の生活スタイルも考えて、出身地の地方銀行を選びました。同じゼミの仲間でも、IT系企業やメーカー、流通など就職先はさまざまです。銀行・証券・保険などは人気も高く、進む人の割合が多いと思います。大学院に進学する人もいます。多くの進路に対応できる学びが社会生活情報学専攻にはあります。習得した知識を生かして、働くのが今から楽しみです。