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環境情報学専攻

4年間の学習の流れ

このページでは、環境情報学専攻では4年間どんな学習をすることになるのかというモデルケースをご紹介します。

社会情報学部、環境情報学専攻に入った理由

環境情報学専攻を志望した理由は、環境問題やインテリアに興味があったからです。
「環境」と一言で言ってもとても範囲が広いんですね。生活に関連する、私たちにとって身近な「衣食住」すべてが環境に含まれますから。ですから、化学や建築など専門の学科ではなく、環境について幅広く勉強ができそうな環境情報学専攻を選びました。

大学は、高校までとは全然違うイメージで、入学前は色々不安だったのを覚えています。
ですがそんな心配は無用でした。担任の先生はもちろん、そうでない先生も気軽に話しかけてくれて、気軽に相談ができます。親身になってくれる先生が多いことにびっくりしました。環境情報学専攻の良いところかもしれません。

1年次

環境情報学専攻では1年次には「環境情報学基礎演習」という講義があって、前期複数の先生から教わります。先生方がそれぞれの専門について、概要を話してくださる、という感じですね。先生方の専門のお話を聞くのがとても面白かったです。
この「環境情報学基礎演習」はこれから学ぶことの方向性を決める上で、とても参考になる講義だと思います。これで私は住宅に興味を持ち、2年次以降は住宅関連の授業を取りたいと思うようになりました。

またその時に教えてくださった先生が、自分の専門でない分野の事については○○先生に聞いてきて、と紹介してくださったりと、環境情報学専攻の先生方は連携がいいのだな、と感じました。

2年次

2年次には「住居デザイン」「住居デザイン演習Ⅰ」などの授業を履修しました。
私の実家は小学校まで賃貸のマンションで、その後一戸建て、大学に入ってからは賃貸マンションで一人暮らしをしています。生まれてからずっとどこかに「住む」ことをしてきたわけですが、それについて深く考えたのはこれらの授業を受けたのがはじめてでした。

1年生の「住居学」で、主に日本の住居について、その歴史や、ライフスタイルの変遷とそれに伴う住宅の変化、住居のメンテナンスや管理などについて、幅広く学びました。
それをもとに、住宅の設計の基礎から始め、「住居デザイン演習Ⅰ」の最後には、一戸建ての小住宅の設計に取り組みました。日当たりや風通しなどの自然環境と共生した暮らしができる住宅を設計しました。

3年次

3年次には「住居デザイン演習Ⅱ」「建築デザイン」「建築・都市ゼミナールⅠ」などの授業を受けました。

「建築デザイン」では、地域の中にある施設について、その目的や機能、法的な制約などから決まってくる設計などについて学びました。授業の最初にアンケートを取ってどの施設について教わるかを決めたのですが、保育所、病院、ホテルの建築計画について学びました。ひとつの施設が建つまでには、クリアしなければならない規制がいくつもあり、良い面も悪い面もあるのだということを知ることができました。

「建築・都市ゼミナールⅠ」では、個別の建築物からはなれ、まちづくりという観点で地域の住環境についてフィールドワークを行いました。かつて社会情報学部があった多摩市内の商店街のまちおこしや、各種施設の調査などを実施しました。ひとの暮らしは個人だけではなく、まちという大きな環境の中で営まれるものです。地域と個人の関わりについて学べたのは、自分の周囲にも目を向けるよいきっかけになりました。

就職活動

環境という大きな学問の中から、私はやはりひとりひとりが住む「住居」に興味を持ったので、それに関わることができそうな企業に就職したいと思い、主に不動産業界、住宅業界をまわりました。その中でご縁があり、不動産管理の会社に就職が決まりました。主に賃貸マンションの管理を請け負い、住民の方々が気持ちよく暮らしていけるようにサポートしていく仕事です。住居というのは、長い期間に渡ってずっとつきあっていくもの。その暮らしを支える仕事ができることと、とても楽しみにしています。二級建築士受験資格を得られたので、活動の助けになりました。

この仕事には、「管理業務主任者」や「マンション管理士」という資格があります。管理業務主任者の方は会社で取得が義務付けられているのでこれから勉強するのですが、その上位版とも言えるマンション管理士も早く取得したいです。マンション管理士の資格があると、例えば子育てのために会社を辞めたりしても、フリーで仕事をすることができるんですよね。ずっと住居に関わる仕事をしていきたいですね。

4年次

現在は卒論を書いています。テーマは「冒険遊び場」です。最近、事故が起きたせいで公園から箱ブランコ(4人乗りなどの大型のブランコ)がなくなったりしていますよね。そうやって、危険のある遊びができる場がなくなっていることに危機感を持った方々がつくったのが「冒険遊び場」です。
子どもは遊びの中で、転んだり、失敗したりして色々なことを学びます。冒険遊び場では、保護者がついて色々な遊びを自由にやらせる、安全に失敗できる場なんですね。
わたしも将来子育てをしたいので、地域の中での子育てという観点から、冒険遊び場について調べています。