ユニセフプログラムオフィサーのレーッタ・ミッコラさんが本学伊藤学長を表敬訪問し、学生とウクライナの子どもたちの状況や子どもの権利等で懇談
2022年05月02日
4月26日、国連児童基金(ユニセフ)のプログラムオフィサーのレーッタ・ミッコラさんが本学伊藤正直学長を表敬訪問し、社会情報学部木下勇教授ゼミ生等と今のウクライナの子どもたちの状況、子どもの権利について懇談しました。
レーッタ・ミッコラ(Reetta Mikkola)さんはユニセフが1996年から進めている子どもにやさしいまちづくり(Child Friendly Cities Initiatives:CFCI)のプログラムオフィサーで、今回は来日した折に、日本でCFCI委員会委員長を務める木下教授との縁で本学を訪問しました。CFCIの背景の子どもの権利条約(1989年国連総会採択)、とウクライナでの子どもたちの現状についてミッコラさんの話を聞きました。
ウクライナではロシアの侵攻以前に子どもの参画を中心とするこのプログラムを30以上の都市で行なっていました。侵攻後の過酷な状況下でもその子どもたちとのつながりが生かされ、現在も100名のユニセフのスタッフが現地にて子どもたち及び妊婦さんたちの支援を行なっています。ウクライナでは18歳未満の子ども人口900万人のうちの700万人が自分が住んでいたところから逃げなければならない事態。その混乱に乗じて起こる子どもの人身売買、性犯罪などの犯罪からもいかに子どもたちを守るかに注力する必要があるとのことです。これらの話に学生も真剣に耳を傾けていました。
ウクライナでCFCI が30以上の都市で進められていたのですが、日本で推進している自治体は現在5自治体です。ミッコラさんに同行の日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室の三上健氏は日本での自治体の自主性や子ども参画の実質に向けての地道な取り組みがユニセフ本部からも評価されていると話していました。持続可能な安全と平和な未来に向けて、ウクライナの状況に心を痛めながら、国際連携の大事さを再認識し、将来の働く場として国連等世界を舞台にすることへの目を開かせてくれる機会ともなりました。
CFCIのウェブサイトは下記をご参照ください。
https://childfriendlycities.org/
伊藤学長を訪問 左から木下教授、伊藤学長、ミッコラさん、三上氏
環境情報学専攻木下勇教授ゼミ生等と懇談風景