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白川ゼミナール

音声分析の研究

2010年01月08日

初音ミクを用いた音声信号の解析
[教員から]
本ゼミは、音声信号の解析、音声の圧縮、フィルターなどを主なテーマとし、特に音声分析に力を入れて研究しています。また、音声ファイルをどのように情報処理するかについて調査発表を行っています。最近の研究から、面白い内容をご紹介しましょう。
2007年から大ブレークしている音声合成(人間の音声を人工的に作り出すこと)を利用した初音ミク(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)というソフトウェアをご存じでしょうか。かわいいキャラクターと声を持つ、”人間の声を奏でる楽器”であるこのソフトウェアが多くの人に受け入れられています。これは、株式会社ヤマハの開発した音声合成システムであるボーカロイドを採用したボーカルロボットです。歌詞と音符、音の強さ、ビブラートなどを入力すると感情をこめて歌を歌わせることができます。
2008年の卒業研究では、プロの歌手(一青窈さん)と初音ミクが”ハナミズキ”を歌ったときの周波数スペクトルを比較しています。左がプロの歌手、右が初音ミクです。全体の傾向は同じですが、初音ミクの方が細く単純なスペクトルになっています。やはり、人間の声の方が複雑な音を出しているのですね。

ゼミ発表風景ゼミの発表風景
プロの歌手の周波数スペクトル
初音ミクの周波数スペクトル