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細谷ゼミナール

身近な磯のガイドブックづくり -子どもと海をつなぐ試み-

2014年12月11日

細谷ゼミでは、主に海の生き物たちを対象として研究を行っており、ゼミのメンバーで海に出かけて生き物たちの魅力や海の楽しさを体感しています。

海とそこに棲む生き物たちの魅力を、いろいろな人たち、特に子どもたちに知ってもらいたい…その思いから、ゼミではこれまでいくつかの取り組みをしてきました。
その一つが、「身近な磯のガイドブックづくり」です。

取り組みは、4 年ほど前、三浦半島の三崎にある東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所が行っているガイドブックづくりに関わらせていただくことから始まりました。ゼミの学生が、環境情報学専攻の情報処理の授業で学んだことを活かして、「三崎の磯の動物ガイド 第 2 版」の編集作業のお手伝いをすることになったのです。

このガイドブックづくりは、「海を親しみ、海を知り、海を守り、海を利用する」海洋学習の推進を目指す東京大学海洋教育促進研究センター(日本財団)の活動の一環でもあります。海に行ってみたいけれど、生き物の見つけ方がわからないというような場合でも大丈夫なように、観察のための様々な知識を地域ごとに解説した、旅行ガイドのような地域密着型のガイドブックを作ることを目指しています。そのため、三崎以外の地域についても海や磯のガイドブックづくりの取り組みが進められています。
「海の観察ガイド 神奈川県葉山町芝崎海岸編」を制作された都立高校の先生には、現場の磯に連れて行っていただき、初めて行った磯にもかかわらずいろいろな生き物を見つけることができました。

芝崎の磯をバックに記念撮影
磯での生き物調査の様子

さらに昨年度は、岡山大学理学部附属牛窓臨海実験所と共同で、卒業研究の課題として「海の観察ガイド 瀬戸内海牛窓の海編」をゼミ生が自ら制作しました。初めて海に行く人にもわかりやすく親しみやすいガイドブックを目指し、「生き物大きさくらべ」のページをつくるなど、ゼミ生のアイディアや工夫が随所に盛り込まれています。

制作した牛窓のガイドブックの表紙(大きさは A5 版)
「生きもの大きさ比べ」の 1 ページ
(実際のページでは、生物は実物大になっています)

今後も、いくつかの地域について、わかりやすく使いやすい身近な磯のガイドブックを制作し、完成したガイドブックを子どものいるご家庭や学校の先生方などに配布し活用していただくことにより、海に関心を持つ子どもたちを少しずつ増やしていければ…と考えています。

このように、細谷ゼミの研究テーマは室内で行う実験に限りません。野外に出て生き物の調査をしたり、社会情報学部で培った情報処理の能力を活用したり、さらに子どもたちに生き物の楽しさや魅力を伝えるための工夫(理科教育/生物教育の工夫)を考えたり…様々な視点から生き物と関わりあって活動しています。