学会に参加・発表してきました!
2022年10月18日
鈴木は、9月20日21日に京都大学宇治キャンパスで開催された第34回植物脂質シンポジウムに参加・発表してきました。
今回は、環境に流出した植物油が植物の成長にどのような影響を与えるのかという観点から、「植物油汚染が植物の発芽・成長に与える影響」というタイトルでポスター発表を行いました。植物油等生活排水に由来する汚染物質は近隣の河川、海洋汚染につながっており、東京湾の汚染の70%は生活排水由来と考えられています。植物の成長に与える植物油の影響を調べたところ、植物油を混ぜた模擬汚染土壌で植物を育てると、成長が著しく阻害されることがわかりました。

発表に用いたデータは今春卒業した鈴木ゼミ1期生や、現在卒業研究に取り組んでいる鈴木ゼミ2期生のみなさんが頑張って実験した結果です。興味深いデータを出してくれた学生さんに感謝します。植物油を混ぜた模擬汚染土壌で植物を育てると成長が阻害されるメカニズムについてはまだ不明ですが、学会でも多くの先生方と有意義な議論ができました。台風14号の影響で京都への移動も当初の予定通りにはいきませんでしたが、楽しい学会参加となりました。
鈴木ゼミでは、植物を用いて生活排水に由来する環境汚染問題を研究しています。これからも、植物油(食用油)、洗剤、マイクロプラスチックなどに由来する生活環境科学に取り組んでいきます。
