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荒川ゼミナール

日常生活から企業戦略を考える

2009年09月14日

女性をターゲットにしたマーケティング

荒川ゼミ3年生I.A.です。
荒川ゼミでは基礎的なミクロ経済学を学び、企業の価格戦略などの分析を行っています。例えば、映画料金などには学生料金があります。これは「貧乏な学生」への慈善的な料金なのでしょうか。この料金設定は需要の価格弾力性という考え方で理解できます。社会人とは異なり、学生は映画料金の変動にとても敏感なので、高い料金だと学生は映画館に足を運びません。そのため学生が映画館に足を運ぶよう学生料金が設定されているのです。つまり、企業は戦略的に、価格に敏感でない人には高い価格を、そして価格に敏感な人には低い価格を提示するのです。
私の卒業論文のテーマは「母娘マーケット」です。最近、母と娘をターゲットにした商品、例えば旅行や食事などをよく見かけます。このような企業戦略も需要の価格弾力性で分析できると思います。近年のシングル女性の増加により、女性は価格の変動に敏感ではなくなってきています。また少子化の進展により、母も娘のためには大胆に支出します。さらに母と娘の関係は友だち感覚になってきており、一緒に大胆なショッピングを行うのです。

ゼミの様子

私は4年生の先輩とともに研究を行っています。これまで雑誌などから母と娘をターゲットとした商品を探し出すとともに、旅行会社などでヒヤリング調査を行いました。今後は学生を対象としたアンケート調査を実施することを計画しています。具体的には、一緒にランチする人が母や友人、そして彼氏などの場合に、ランチへの支出がどのように変化するのかなどを明らかにしようと考えています。このように身近な出来事を研究することで、企業のマーケティング戦略に興味を持つことができました。さらに研究を進め、将来、マーケティング部門で働けるように力を付けるのが目標です。
(荒川ゼミ3年生I.A.)