あずきとぎ婆


今の貝取一丁目の貝取山緑地付近に伝わる民話。
かみは白く、目はランランと輝き、口は耳までさけた・・
あずきとぎ婆(ばあ)が住んでいた。
つまり「口裂け女」のこと。
夕方にじゅもんを唱えると・・・
竹やぶの中から「ざっくざっく」と、
あずきをとぐ音が聞こえる。
どんなじゅもんかは分からない。
親の言うことを聞かない子供がここを通ると、
あずきとぎ婆につかまって夜食(やしょく)にされると言われている。
東寺方の開眼寺前の坂道を山の婆坂というが、
「山の婆」とはあずきとぎ婆の別名である。
また、この婆は堂坂(連光寺2丁目あたり)に
明治から大正のころ出たという話がある。
市内では、言うことを聞かない子供への親の脅し(おどし)文句は、
あずきとぎ婆だったようだ。




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