情報デザイン専攻では、2年生と3年生向けにC/C++、Java、JavaScript、PHP、SQL等を使って実習する多くのプログラミングの授業がありますが、さらに本年度より、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業が開講されました。

この授業ではProcessingと呼ぶプログラミング言語を使っています。Processingは、様々な図形やアニメーションを描くことや、ユーザの入力操作に反応するインタラクティブなグラフィックス作品が容易に作成できるため、近年、プログラミング言語の教育用入門ツールやインタラクティブ・アートの制作用言語として広く利用されています。

今年度は、最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施することにしました。コンテストでは、「海」、「空」、「花」の3つのテーマの中から一つを選んで、そのテーマに合ったグラフィック作品を制作するものです。そして最後の授業ではみんなが制作した作品をサーバにアップロードしてお互いの作品の鑑賞して気に入った作品に投票するというイベントも行いました。というわけで学生が制作した作品はこの授業を履修するほぼ全員1件の約96件です:


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これらの沢山の作品の中から本授業を担当した4人の教員が厳正な評価を行い、その中で次の作品を最優秀作品として選出致しました。おめでとうございます。

クリックするとクリオネが現れ、光に向かって上に泳ぎます。

 

それから、次の2作品は、優秀賞として選出致しました。

画面を1回クリックした後、「6」キーを押すと人が右に進みます。

いろいろな位置にマウスを動かし、クリックしてみて下さい。

Processingで作成された作品は、processing.jsというライブラリを使うことにより、Webブラウザでご覧いただくことができます。これらの3つの作品は、上記の画像をクリックすると、別ウインドウが開き、HTML5対応のChromeやFirefox等で閲覧した場合にはマウスで操作することができます。

これらの作品を作られた学生には、後日、第1回プログラミング入門、プログラミングコンテストにふさわしい素晴しい副賞が渡されることになっております。今回、惜しくも選ばれなかった学生の中にも素晴しい作品が多数ありました。選ばれなかった学生も是非、今後もプログラミングを楽しんでいただければと思っております。

それから、コンテスト以外にも、普段の授業の演習で、以下のような素晴らしい作品を制作した学生もおりました。とても良かったので、紹介しておきます:

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来年は、どのような作品が制作されるかとても楽しみです。

2014年4月追記:受賞者のコメントを追加します:

最優秀賞:最優秀賞をいただき、ありがとうございます。苦労して作った作品なので、とても嬉しいです。プログラムを作ることは初めてで、わからないことも多く試行錯誤をしながら作ったため大変でしたが、改良するごとに目に見えてよくなっていくのがわかりとても楽しかったです。これからもっとプログラミングについて勉強をしていきたいと思います。(A.S.)

優秀賞:プログラミングについてはほぼ初心者でしたが、基礎を積み上げて何とか形にすることができました。何もない状態から、少しずつ自分の想像したプログラムに変化していく過程がとても楽しかったです。これからprocessing以外のプログラム言語も勉強していきますが、それらも使いこなせるように頑張りたいと思います。(E.I.)

優秀賞:私の作品が優秀賞をとったという連絡が来たとき、喜びよりも驚きが大きかったです。この作品は「空」をテーマに作らせていただきました。美しさよりも楽しさを重視して作ったので楽しんでいただけたのならば幸いです。これからもprocessingをもっと勉強して今よりもより完成度の高い作品が作れるよう努力したいと思います。ありがとうございました。(A.T.)