情報デザイン専攻について

情報を活用するスキルを磨き
豊かな社会をデザインする

情報デザインは、情報を整理・表現し、問題を発見・解決するための方法です。現在では、この情報デザインを通じて、開発者、ユーザ双方の視点をバランスよく取り入れ、体験のデザインやカスタム化されたものづくりが求められています。

情報デザイン専攻では、人や社会のために情報技術を適切に利用・デザインできる人材の育成を目指しています。システム系科目では人間理解に基づいた設計・開発する力を、デザイン系科目では創造的な問題解決力や表現力を養います。プログラミングやデザイン未経験でも初歩から学べるので、確実に身につけることができます。これらの専門的な知識や技術を持った教員陣が、情報デザインを通じて、「わかる」から「できる」へ、みなさんを導いていきます。

 こんなあなたへ

情報システムのデザインに関心のある人
● 情報を効率的にたやすく使えるようデザインすることに関心のある人
● 下記のような職業を目指している人

  1. SE、プログラマー、ネットワークエンジニア、カスタマーエンジニア
  2. 映像・Web・グラフィックス・マルチメディア系のデザイン、企画、制作、プロデュースをする人
  3. 教員、企業内教育者、コンピュータインストラクター、教材クリエーターなど教育に携わる人として活躍したい人
 定員

入学定員 100名
編入学定員(3年次) 10名

 情報デザイン専攻で学べること

3つの学びを通じて
現代社会に必要な
情報活用能力と創造性を身につける

情報基礎
AIやメディアの特性、スマートデバイスの仕組み、統計処理、経営情報システムまで、現代において欠かせない情報処理の知識や技能を基礎から学びます。

システム
コミュニケーションを大切にした情報システムが学べます。利用者のニーズを理解し、問題解決のために有効な情報システムを設計・開発できる能力を育みます。

デザイン
高度な制作ツールが用意された環境で、映像、音響、コンピュータ・グラフィックス、Web、アプリ、VRなど、伝わりやすいデザインの表現技術を学びます。

情報基礎は情報システムや情報デザインに関する基礎的な視点や技法を学習する科目群、システムは設計したものを現実の形にする力を養う科目群、デザインは情報を目的に沿って設計・表現する力を養う科目群。これら3つの科目群によって、情報を目的に合わせて分析、設計、構築、表現する力が育成されます。

自分の学びに沿って、これら3つの科目群から自由に科目を選択し、履修することができます。

 情報デザイン専攻の専門カリキュラム

1年次 教養と基礎を学ぶ

広い教養と実践的な英語能力を養うとともに、情報社会全般に関する基本的な考え方と情報リテラシーを身につけ、プログラミングやデザインの基礎技術を学習します。

情報処理原論、情報数学A、情報処理実習A・B、情報処理機器概論、プログラミング入門、デザイン論及び演習I・II、情報デザイン基礎演習

情報処理実習A・B
多くのデータから必要な情報を抽出し活用するための、文書作成、表計算、プレゼンテーション、ホームページ制作の技術を学び、基本的な情報リテラシーを身につけます。

 
プログラミング入門
ゲームやアニメーションの作品をつくりながらプログラミングの基本的な考え方を楽しく学びます。より専門的な言語で必要になる基礎が身につきます。

2年次 情報技術を学ぶ

プログラミング、メディア表現、AI、クリエイティブな思考や数学的思考など、広範にわたる情報技術を学びます。

スマートデバイス論、情報数学B、統計処理及び演習、情報処理機器概論、情報とモデル、プログラミングの基礎、プログラミング基礎演習、プログラミング論及び演習、オフィスマネジメント論I・II、情報ネットワーク論及び実習I・II、情報管理、シミュレーション論、認知科学、デジタルコンテンツ、デジタルコンテンツ応用、インタフェースデザイン論、マルチメディア論及び実習I・II、コンピュータグラフィクスI・II、クリエイティブ思考法


デジタルコンテンツ応用
本格的な映像制作を体験します。カメラワーク、照明、録音、映像編集のテクニックを習得し、情報発信者としての視点を身につけます。


スマートデバイス論
スマートフォンを傾けると画面の向きが変わるような振る舞いを可能にするセンサーなどの活用技術とそれらを支えるAI技術の基礎について学びます。


認知科学
認知科学や認知神経科学の知見を学び、実験や演習を通じて、情報伝達における人間の認知の仕組みと働きの不思議に迫ります。


コンピュータ・グラフィックスI・II
3DCGについて学びます。モデリング、テクスチャ、ライティング、アニメーションまで、自由な発想の作品制作に挑戦します。

3年次 専門知識と応用力

AIの活用など、より高度なシステムの設計・開発やデザイン思考による実践的な課題解決力を養います。また、少人数教育のゼミナールで専門性の高い知識や応用力を身につけます。ゼミナールには、AI技術を活用したシステム開発、アプリケーション開発などの情報処理の応用、人間の感性、図形認識能力、メディアアート、メディア表現、知的活動の仕組みや学びと情報など、様々なテーマのゼミナールがあります。

AIデータ分析、数値計算論、ニューメディア論I・II、情報処理機器概論、経営情報システム論、情報とモデル、AIプログラミング、情報システム論及び実習I・II、アルゴリズム論及び演習I・II、スマートデバイス応用I・II、オブジェクト指向プログラミング論及び演習I・II、Webプログラミング、情報ネットワーク論及び演習I・II、情報管理、シミュレーション論、感性デザイン及び演習、音声・音響デザイン、ウエブデザイン、画像情報処理論及び演習、社会情報学ゼミナールI・II


AIプログラミング
OpenAIが提供するWebAPIを介して生成AIを活用し、自然言語のインタフェースや画像認識機能を備えるアプリの開発方法を学びます。

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WebプログラミングI
ユーザーの入力や反応に応じて表示結果が変わる動的なWebサイトに必要なプログラミング技術を習得するとともに、さまざまなツールやフレームワークについて学んでいきます。

4年次 卒業研究に取り組む

これまでに培った情報デザインの知識や技術に基づいて卒業研究に取り組み、4年間の学びの総仕上げを行います。

経営情報システム論、情報とモデル、シミュレーション論、音声・音響デザイン、画像情報処理論及び演習、社会情報学ゼミナールIII・IV、卒業研究

※この他に「専門教育科目」の他に「全学共通科目」「学部共通科目」「資格関連科目」があります。

 4年後のみなさん

世の中が求めるのは、社会の変化に主体的に対応できる能力、すなわち、自ら問題を発見し、解決する能力を身につけた人材と考えています。4年後のみなさんはこのような人材になれる素養を備えています。本専攻を卒業した多くの先輩たちは、情報系専門職、デザイナー、映像やCGクリエーター、情報教育など、社会の第一線で活躍しています。是非、情報デザイン専攻で将来の可能性を広げて下さい。

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