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長沢 安希子 さん

東芝情報システム株式会社
1998年卒

続報 長沢さんが「Google アニタ ボルグ記念奨学金: アジア太平洋(APAC) 」に採択されました!
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情報デザイン専攻(社会情報処理専攻)に決めた理由はなんですか?

私は、幼い頃、歩くことができず、寝たきりで移動は車椅子の生活でした。手を動かすしか遊びがなかった為か、自分の手でモノを作る事が大好きで、興味の対象はプログラミングなど多岐に渡っていました。プログラミングと言ってもコンピュータサイエンスの書籍に書かれていたコードを丸写ししただけですが、小学生の頃から自分でゲームを作り遊んでいました。大学受験を控えた頃、母が薬剤師として働いていた為、女性も何か手に職をつける必要性があると感じていました。父がエンジニアだった影響を受け、情報処理に興味を持ちました。しかし、工学部ではほとんどが男子学生である為、少し抵抗感があり迷っていたところ、大妻女子大学の情報処理専攻(現:情報デザイン専攻)を見つけ惹きつけられました。未だ、学部が設立されて間もない頃でしたので入試傾向が掴めずにいましたが、センター試験入学制度を導入している事を知り、受験対策が立て易かった事も理由のひとつです。

 

どんな授業が印象に残っていますか?

情報処理を学ぶ上で必要となる基礎数学です。高校数学の領域から出られずにいた私に根気強く丁寧に教えてくださり、数値とデータ処理の基本を学びました。また、キーボードを打つ事には慣れてはおりましたが、情報処理実習のタイピングドリルでは、短い制限時間内に正確に入力する事に苦戦しました。相応の速度で完璧にブラインドタッチが出来るようになり、その後のプログラミングの授業やレポート作りに役立ちました。最新の設備が学生ひとりひとりに行き渡るよう潤沢なパソコン環境を備え、複数のプログラミング言語を学びました。C言語を学んだ事で、情報処理技術者の国家資格に合格する事ができました。当時、メールはUnixで行われていた為、Unixのコマンドを覚えたことも印象に残っています。英語の授業も数多くありましたが、中でも実用英語検定1級の試験官も務められていたネイティブの教授の授業では、学生一人ずつスピーキングテストを行い、きめ細やかなアドバイスを受けることができました。

 

大学時代、どんな課外活動をしましたか?

大妻女子大学体育会スキー部に所属していました。千代田校や狭山校の学生と交流が出来、夏はインラインスケート、冬になると数か月の間、山に籠り、試験の時だけ山から降りてきていました。また、アルバイトでイベントコンパニオンをしていたので、幕張メッセなどで行われるビジネスショーにアルバイトで参加し、IT業界の動向や企業情報を集めていました。

 

ゼミや卒業研究について教えてください。

堤ゼミに所属していました。堤ゼミでは、技術的な研究テーマに取り組み研究設備も充実しており、他国立大学と共同で研究を進めていました。被験者のデータを収集し解析するなど、とても興味深く刺激的でした。卒業論文の締め切り間近の時分には、堤教授のご自宅に泊まり込みをしていました。学業として学んでいた技術に対し、職業として興味を持ち始めシステムエンジニアを志したのも、このような環境に身を置き指導を得られた事が大きかったと思います。

 

就職活動はどのようにしましたか?

SPI対策と自己分析を早い段階から着手し自分の長所と短所を見極め、自分が何をやりたいのか、将来何になりたいのか、ビジョンを描いていました。エンジニアを志望していたので、情報処理技術者の国家資格取得を目標とし、就職面接や筆記試験対策も兼ねて資格試験問題を少しずつ解いていました。技術に関する最低限の基礎知識を身に付け、自己分析をしていた事で、面接では考えていた事を落ち着いて話す事ができ、最初に内定をくださった東芝情報システム株式会社に他社を断って入社しました。

 

現在の会社を志望した理由を教えてください。

高度な技術と専門性に特化しながらも開発対象領域が広かったことです。就職活動時は、ソフトウェア開発業務やシステムエンジニアという職業に関し見聞きしただけの知識でしたから、本当に自分にこの仕事が向いているのかどうか確信が持てずにいました。東芝情報システム株式会社は、幅広く多くの業務をカバーしているので、自分の適性にあった配属先が見つかるのではないか?と考えた事が志望理由です。また、就職氷河期で女子学生の就職が厳しかった折、同社人事部より真摯なお返事を頂けたことが何よりも嬉しく、人を大事にする企業であると思いました。東芝情報システム株式会社は、東芝グループの総合情報サービス企業として、グループ内外において大きな実績を誇るだけでなく、新しい技術を積極的に生み出し融合させています。また、売上の約40%が東芝グループ以外である事から、業種や業界を限定せず、積極的にビジネスとテクノロジーのフィールドを開拓し続けているところに魅力を感じました。

 

入社後、大学での経験が役立ったことはありますか?

直接的には余りありませんが、プログラミングなど抵抗なく業務に着手でき、基本アルゴリズムを授業で学んでいたので応用して考えることができました。在学中よりも入社してからの方が学ばなければならない事が多く、大学を卒業してからが勉強の始まりでした。また、卒業して十数年経っても指導してくださった教授が覚えていてくださり、相談できる事が何よりの財産です。学生時代と変わらずご支援を賜り、昨年は、慶應義塾大学 システムデザイン・マネジメント研究科 修士課程に社会人学生として入学することができ、勉強を続けています

 

どんな業務をしていますか? また、仕事にやりがいを感じるのはどんなときですか?

入社以来、組込システム開発に従事しています。組込みシステムというと聞き慣れないかもしれませんが、携帯電話、スマートフォン、テレビ、デジタルカメラ、自動車、自動販売機など、多くの身近な機械に搭載されています。ほんの一部の機能であっても、自分が作ったプログラムが製品化され市場に投入される事にやりがいとモノづくりの喜びを感じます。そして、その製品を使用している人々を見ると、とても嬉しくなります。

 

では最後に改めて、大学の魅力を受験生にメッセージとしてお伝えいただけますか?

家柄に恵まれ育ちの良い子女が多い為、大人の女性となっていく過程で女子大ならではの良い影響を受ける事ができると思います。外見だけではなく、内面の知性を磨くことに努力を惜しまない実直な学生が集まっています。帰国子女も少なくない為、世界の文化や英語以外の言語に触れる機会や留学プログラムにも恵まれています。また、時代の流れに対するアンテナが高く、ニーズを掴む力が強い為、溢れかえる情報を取捨選択する力が養われると思います。少人数制の社会情報学部において、優秀な教授陣の暖かい援助と時に厳しい指導に導かれながら、社会に貢献できる力を養い、時代をリードするような専門性を備え、思いやりの心を持った自立した女性に成長できると思います。

 

その他(教職、資格などあればそのことについて)

社会情報学部では、IT人材となるために必要な基本的知識・技能と実践的な活用能力を身に付ける為のひとつの手段として「基本情報技術者」試験の特別対策講座を開設しています。弊社では、情報技術者の資格を取得することを強く推進しておりますので、授業以外の講座も積極的に活用しスキルアップして頂きたいと思います。