報告者: 勝又凛(松田ゼミ)

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佐藤貴子(藤村ゼミ)・勝又凛(松田ゼミ)・小川千晶(藤村ゼミ)・竹村朋花(藤村ゼミ)の4名が12/26.27に参加した「株式会社VOYAGE GROUP」「株式会社サポーターズ」の社共催で行われたウインターハッカソンで26チーム中最優秀賞(賞金各3万円)をいただいたので報告します。

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1. コンテストの概要

2020年12月26~27日に「株式会社VOYAGE GROUP」「株式会社サポーターズ」2社共催で行われたウインターハッカソンに参加致しました。取り組む内容は、テーマに沿った作品を2日間で制作する事です。対象は情報系の学生で、最大4名のチームや個人でも参加が可能です。大会テーマは「コロナ禍の年末年始が楽しくなるもの」。私達は、情報デザイン専攻3年の4名チームで参加し、webアプリとなる神社アプリ『神様に会おう。』を作成しました。

2. 応募のきっかけ

この大会を見つけ、以前から持っていた「大会というものに挑戦したい気持ち」と、「何か動き出したいという志」を持って参加を決意しました。初めは、個人で参加して初対面の方とチームを組むことも考えましたが、同じ専攻の仲間がいて、同じ志を持った方もいるのではないかと声をかけました。メンバーを集めるのは案外容易で、皆高い志と挑戦心を持って参加をしてくれました(佐藤)

発表のスライドはここをご覧になってください。

3. 作品の内容・こだわり

内容:webアプリ『神様に会おう。』
「いつでも、どこでも、家の中でも行ける神社」をイメージしました。
実際の神社に加えオンラインならではの複数のコーナーを用意しています。
お賽銭、おみくじ、絵馬、福笑い、屋台など様々な体験ができるものとなっています。
「ユーザーからの目線」は制作する上で特に大事にしたポイントです。一つのプロダクトとしてどうすればより使いやすいと思うか、楽しめるかという観点では、デザイン的な部分でも裏側の処理の部分でも課題が出るたびにメンバー全員で意見を出し合いこだわりを強く持って取り組みました。

また、専攻での学びを生かしデザインにも強いこだわりを持ちました。自分たちで設定したコンセプトをもとにテーマカラーやロゴ、素材の細部まで一から作成したため、審査員からのフィードバックでも作品の完成度で高い評価を得ました。

5. チーム開発の学び

周りはハッカソン出場常連や高い技術力を持った大学院生といった中で、私たちのチームはメンバー4人全員が初めての共同開発でした。そのため今個人個人が持っている実力を余すことなく掛け合わせ、かつ自分たちの持ち味を生かせるかを話し合いました。実際に手を動かす時にデザインとコーディングで役割を明確化したり、常にコミュニケーションを密にとりお互いの良いところを尊重する「掛け算」的な開発ができた点が最優秀賞という結果につながったのだと思います。

6. 大会を終えての感想

今後の作品の展望として、この大会が終わったからここで終わらせる事はせず、プロダクトとしての運用も視野に入れつつ技術の学びを広げ、ブラッシュアップしていきたいと思っております。

  • 佐藤: 短期間の開発で、githubを使用した共同開発から、メンバーとの思考共有を経て、とても学びの深い期間となりました。
  • 勝又: 今大会を通じて、何よりも自分が書いたコードがアプリになって人に届く喜びを実感できたのでとてもいい経験になりました。
  • 小川: 今まで学んできたプログラミングやデザイン、企画力がどこまで通用するかを学べたことを今後に生かしていきたいです。
  • 竹村: 2日間を通して、グループとしてイメージを共有する難しさや、制作することの楽しさ、完走する達成感を感じました。

堤研究室でゼミの学生と行った共同研究が、2020年度第15回日本図学会論文賞を戴きました。この賞は、日本図学会の学術論文誌に掲載された過去2年分の論文の中から、研究論文として最優秀と判断された論文に対して与えられるものです。論文タイトルはThe Change of Spatial Ability with Age(空間認識力の年齢変化;図学研究第53巻1号)で、ゼミ生(岡田幸乃、奈良輪千里)の他、青山学院大学、大阪電気通信大学、そして東京大学の研究者との共同研究です。

本研究は、これまであまり着目されてこなかった中・高齢者の空間認識力についての調査結果を、小学生から大学生を対象に従来行われてきた調査結果と合わせて分析することにより、空間認識力の年齢変化を明らかにしたものです。

堤研究室では多摩市総合福祉センターのご協力を得て、同センターで同好会の活動を行っている60歳以上の男女被験者(60歳から85歳の男女128名)を対象に、世界的に空間認識力の調査で広く用いられているMCT(Mental Cutting Test:仮想切断面実形視テスト)を実施して分析を行いました。調査の結果、従来得られていた青年層のデータ、あるいは中年齢層のデータとの比較から、一般社会人の空間認識力は男女ともに30歳代にピークがあり、男子では50歳代まで緩やかに低下した後、60歳代では大きく低下することが分かりました。60歳代は 定年年齢にあたることから、仕事からの定年退職の影響なども要因として考えられました。

一方、共著者が調査した、機械設計技術者については50歳代までピーク値を維持しました。このことは,日常的に3次元形状に注意を払うことが,MCTで測られるような空間認識力において高い能力を維持するのに重要な役割を果たしていることを示唆しています。

また、空間認識力には性差があることが知られており、青年層、中年齢層においては男性の平均得点が女性を有意に上回っていましたが、今回の調査で60歳代以上ではこの性差は消滅することも分かりました。

(文責:堤江美子)