情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。ほぼ全員がプログラミング未経験から取り組み、プログラミングの基礎を学びます。2022年度はProcessingをJavaScriptで書けるようにしたライブラリp5.jsを導入して3年目となりました。p5.jsは自分の手元に開発環境が整っていなくても、Webブラウザ上でコーディングや共有が簡単にできるという利点があります。またアニメーション等の表現がしやすいことでも知られています。

2022年度も最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施しました。これまでの結果をまとめたアーカイブサイトはこちらからご覧ください。

2022年度のプログラミングコンテストのテーマは「新時代」にしました。『ONE PIECE FILM RED』の主題歌として話題となったAdoさんの「新時代」は「世界中の人々を現実世界から解放する」ことを表現しているとのことですが、この曲に限らず、近年、様々な分野で従来の枠組みを取り払う挑戦的なできごとが増えてきているように感じられます。Adoさんの楽曲にとらわれず、自由な発想で自分なりの「新時代」を、アニメーション又はインタラクティブメディアで表現することに取り組んでもらいました。抽象的な課題に苦戦した学生が多かったですが、かなりレベルの高い技術や、工夫の凝らされた作品が多く寄せられました。今年も各クラスからノミネートされた代表作品から、教員3名による審査によって、優秀賞(ゴールド)2件、優秀賞(シルバー)3件を選出しました。次の通りご報告いたします。

受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品が多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。

以下の受賞作品の画像をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホのタッチには対応していない場合がありますので、必ずPCでご覧下さい。


【優秀賞(ゴールド)】Don’t stop thinking

Don't stop thinking

作者のコメント:初回の授業からこのコンテストでゴールド賞を取るのが目標だったので、それが達成できとても嬉しいです。まだまだ作りたいゲームやこの作品でも諦めたことがあるので、これからも作品制作を通じて技術を向上させたいです。
さて、この作品はエビデンス1に書いてある「新技術の台頭により人間の道徳心が失われていく」を核に作成しました。新時代への印象が全くなかった時に読んだ評論文からアイディアを得ました。またこのことを回避するには、道徳心が失われないように思考するべきだと考えました。そのことを最後のエンド4で自分なりに頑張って表現しました。
この作品はエンドが4つあります。ぜひ全てのエンドをご覧ください。


【優秀賞(ゴールド)】SEARCH 新時代 -新時代について、スマホで調べてみよう!

SEARCH_newage

作者のコメント:私が作ったのは、新時代についてスマホで検索しよう!というテーマの作品です。新時代は1つだけではなく、さまざまな可能性があるのだというメッセージを伝えたくて作りました。検索結果をどうやって表現するかとても悩んだのですが、Googleで検索した際に「もしかして:〇〇?」と表示される機能からインスピレーションを受けて、自分の作品に活用しました。また、今回作品を作るにあたって、ページの切り替えやボタンを押したときのアニメーションを一番意識しました。自然でなめらかな動きにするのは大変でしたが、納得のいく作品にすることができたと思います。自力でコードを書いて作品を作り上げたという達成感や経験を、これからのプログラミングの授業にも活かしていきたいです。


【優秀賞(シルバー)】バーチャル・アイドル

virtual_idol

作者のコメント:この作品は、将来VRが発達した世界で仮想世界でのアイドルとして活動する女性を描いた作品になっています。テーマが「新時代」ということだったので、誰もが理想の自分になり、発信できる世界をイメージして作りました。作品作成にあたり、ペンライトを動かしたり、クリックする度に色を変えたりするところは苦労しました。また、最初はただ物語を読み進めるだけのものにしようと考えていましたが、物足りなさを感じ、最後にミニゲームを追加しました。ミニゲームの難易度も簡単すぎないように調整しました。最終的には満足いく仕上がりになったので良かったです。今後も授業でプログラミングを学んで、面白い作品をたくさん作っていきたいです。


【優秀賞(シルバー)】repaint

repaint

作者のコメント:私は「自分自身の新時代」をテーマにして作成しました。
ネガティブな物事ひとつとってみても、捉え方次第でその印象はガラッとプラスに傾きます。その小さな積み重ねがエネルギーとなり一人一人にとっての新時代を巻き起こしてくれるのではないかと思いました。このような考えを題名の通り、塗り替える動作を用いることで作品に落とし込みました。彩度や図形の動く速度などを工夫することで人物の抽象的な心情の変化を表しました。私なりの新時代をこの作品で追体験していただけたら嬉しいです。


【優秀賞(シルバー)】ユメの終着点

ユメの終着点

作者のコメント:今回のテーマである「新時代」について考えたとき、スポーツや新しい技術に対してなど、様々な業界で使われる「新時代」という言葉に作品のイメージが定まらず苦戦しましたが、その共通点を探したとき、「新時代」にたどり着く過程に「大きな夢、野望」があると感じて「人の夢」に注目した作品を制作しました。
こだわりは手書きのオリジナルキャラクターです。表情をいくつか用意したこと、おまけの部屋で現実世界の日付とリンクした会話をつくることで、親しみやすいキャラクターを目指しました。全9つのエンディングごとにキャラクターのセリフも違うので、キャラクターの反応も楽しみながらプレイしていただけたら嬉しいです。
最後に、構想に時間が掛かってしまったことや、技術不足から自分の思うような作品にすることができなかったため悔しさもありますが、この悔しさをばねにして今後も技術を身につけ、面白い作品を制作したいです。


これまでのコンテストの記事は以下のリンクからご覧になれます。

情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。ほぼ全員がプログラミング未経験から取り組み、プログラミングの基礎を学びます。2021年度はProcessingをJavaScriptで書けるようにしたライブラリp5.jsを導入して2年目となります。p5.jsはProcessingをJavaScriptに移植したものなので、自分の手元に開発環境が整っていなくても、Webブラウザ上でコーディングや共有が簡単にできるという利点があります。またアニメーション等の表現がしやすいことでも知られています。

2021年度も最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施しました(これまでの結果はこちらからご覧になれます。第1回コンテスト第2回コンテスト第3回コンテスト第4回コンテスト第5回コンテスト第6回コンテスト第7回コンテスト第8回コンテスト)。

2021年度のプログラミングコンテストのテーマは「ダイバーシティ」にしました。「人種、性別、年齢、障がい、国籍、民族、宗教、社会的地位、性的指向・性自認、価値観などの違いを尊重し、認め合う社会にする」という考え方を啓発するためのプロモーションアニメーション又はインタラクティブメディアの制作です。抽象的な課題に、なかなか可視化のアイデアを得られず、表現方法を模索する学生の姿が見られました。また、これまでのプログラミングコンテストの作品蓄積の影響か、年々アイデアや工夫の凝らされた作品が増えてきています。今年も各クラスからノミネートされた代表作品から、教員3名による審査によって、優秀賞(ゴールド)1件、優秀賞(シルバー)4件を選出しました。次の通りご報告いたします。

受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品が多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。

以下の受賞作品の画像をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホのタッチには対応していない場合がありますので、必ずPCでご覧下さい。


【優秀賞(ゴールド)】多種多様の妖怪相談室


YokaiCounselingRoom

作者のコメント:私は、人種、性別、障害といった目で見てわかりやすい多様性だけでなく、個人の価値判断の基準や自己評価などといった細かな内面の多様性こそ尊重されるべきだと考え、この作品を作りました。ただ、「多様性を尊重しよう!」というメッセージを表示するだけでは、プレイヤーが多様性について自分で考えなおし、明日からの行動を変えることには繋がりません。そのため、皆が皆違うことをプレイヤーが自身で実感したような気持ちになれる作品を目指しました。ナレーターが存在せず、操作指示のメッセージをキャラクターが発する場面や、hour()やminute()を使用して、現実世界の時間をキャラクターが言い当てる場面、プレイヤーが心を読まれる場面、これらを通して、プレイヤーの没入感を高めました。背景や雲、キャラクターの表情などは、すべて手書きで用意しています。絵を用意する際、画面内にあるモノの視認性を高められるように、他の授業で習ったレイアウトやコントラスト比を意識しました。

作品制作の中で、障子が瞬間移動したり、どうしてもエラー表示が出てしまったりと、苦労した点も沢山ありました。しかし、この授業を通して、自分の表現したいものがどんどん作れるようになっていくのが楽しかったです。今後も学習を進めて、もっと面白い作品を制作していきたいです。


【優秀賞(シルバー)】ダイバーシティって?

What'sDiversity

作者のコメント:今回のテーマである「ダイバーシティ」からどのような作品にするべきであるか、着想に時間がかかりました。物語ではありませんが、作品を見てくださる方に対して語りかけるような表現方法を取りました。仕掛け絵本のようにひとつひとつのイラストにも注目し、操作なども楽しんでいただきたいです。この作品が、ひとりひとりの違いを認め合う社会にするための小さなきっかけとなって欲しいと考えています。

今後は更に面白い作品の制作ができるよう、プログラミングスキルの向上に励みたいと思います。


【優秀賞(シルバー)】色々な見え方

VariousWaysOfSeeing

作者のコメント:この作品は、「ダイバーシティ」というお題の中でも障がい、特に目の障がいについて取り上げました。1年生で履修した、キャリア・ディベロップメント・プログラムという授業で「ウェブアクセシビリティ」について学び、目の障がいを持つ人が意外と身近にいることを知ったことから、このテーマに決めました。全ページでなにかしらのオブジェクトを動かし、視覚的にも楽しく学ぶことが出来る様にしたところがポイントです。絵を描くことや、クイズ形式でページが進むようにプログラムすることには、とても苦労しました。この作品をきっかけに、目の障がいについての理解が少しでも深まれば嬉しいです。

シルバー受賞で悔しい思いもありますが、さらなる技術の向上を目指していきたいと思います。


【優秀賞(シルバー)】ダイバーシティについて学ぼう!

Let'sLearnAboutDiversity

作者のコメント:私は、ユーザーが選択した会話により、話を進めていくことで、ダイバーシティを知らない方にも大切さを理解してもらえるような作品を作成しました。上下に分かれている吹き出しをユーザーが選択すると、会話やスライドがそれぞれ変化する部分にも注目してもらいたいと思います。今回の作品を作成するにあたり、図形や吹き出しをクリックし、別のスライドに移動させる設定に苦労しましたが、何度も試行錯誤することで完成した作品には、達成感があります。今後も、プログラミングの授業を通して、知識や技術を身に付けていきたいと思います。


【優秀賞(シルバー)】多様性について学ぼう!!

LearnAboutDiversity

作者のコメント:「ダイバーシティを啓発する」というテーマを与えられた時、多様性についてあまりイメージが湧かず、とても難しいと感じました。そこで自分が多様性について理解を深めるところから始めました。そして学んだことを見てくださる人に少しでも伝えられるような作品を目指して制作を進めました。作品のこだわりは、「多様性」であることを重視し、何か特定のものを表す具体的なイラストをあえて多用しなかったという点です。代わりに多様性を連想させるような抽象的な図形を使って表現しました。そのほかにも余白や色の微調整、見やすいフォントを丁寧に選ぶことや分かりやすい文章を作ることに力を入れました。私の作品を通じて、多様性について理解を深めたりや多様性について考えたりするきっかけになれば幸いです。最後に、私がこの成果を出せたのはアドバイスをくれた方々のご協力があってこそのものと考えています。本当にありがとうございました。シルバーという結果でしたが、目標のクオリティに達することはできていません。これからも知識を蓄え、技術を磨いていきたいです。


報告者: 鈴木優初 (情報デザイン専攻4年市村ゼミ)

鈴木優初と津田塾大学の学生の2名が12月11日(土)に行われた「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」の最終審査会に出場し、協賛企業賞(観光予報DS(Data Science)賞(株式会社JTB)と関東経済産業局長賞をいただいたので報告します。応募者963組中27組が最終審査会に進みました。

リンク: https://contest.resas-portal.go.jp/2021/prize.html
スライド: https://contest.resas-portal.go.jp/2021/asset/files/works/general05.pdf
ニコニコ動画: https://live.nicovideo.jp/watch/lv334657600

《コンテストの概要》
地方創生☆政策アイデアコンテストは、地域を元気にするような政策アイデアを募集するコンテストです。高校生・中学生以下の部、大学生以上一般の部、地方公共団体の部の3部門でアイデアが募集されました。
私たちは、大学生以上一般の部に応募し、 RESASやV-RESASといった地域経済分析システムを活用した地域課題の分析を踏まえ 、私たちが住んでいる二宮町を活性化させるアイデアを考案しました

《応募のきっかけ》
私たちは幼なじみで、生まれた頃から二宮町で過ごしてきました。そこで、今回このコンテストを見つけて、私たちが暮らしてきた二宮町を自分たちの力でより良い環境にできたらとても素敵なことだと思い応募を決意しました。
また、得意分野が正反対の2人で、お互い自分にはない特技や考え方があります。そんな正反対の2人が一緒に何かを生み出したらとても面白いアイデアが形になるのではないかと思いました。

《作品の内容》
私たちは、生まれ育った二宮町を取り上げて、一番の課題点は人口減少と高齢化だと感じました。その他に財源に余裕がない点や数年後の廃校問題を組み合わせて、「婚活特化型の学校シェアハウス」を考案しました。
この提案によって、二宮町在住体験を通して二宮町の魅力を知ってもらい、出来た結婚カップルをそのまま二宮町へ移住に繋げることを目標としています。
また、コロナ禍のテレワーク促進による移住者増加や、出会いの場の減少にもアプローチができるため現在の需要に沿った提案となっています。

《大会を終えての感想》
オンライン上での発表でしたがニコニコ動画で生配信されている環境でとても緊張しましたしワクワクしました!
以前のコンテストではファイナリストになったもののコロナの影響でオンライン上での発表もなく、資料提出のみとなってしまいとても心残りがありました。
そのため、今回ちゃんと発表の経験ができて本当に貴重な体験になりました!
また、最終審査会当日には、審査員にTOKIOの城島茂さんも参加されており、発表後の質問タイムにて城島さんから質問をいただけたことが何よりも嬉しかったです!
次挑戦するコンテストでは最優秀賞を目指します!!

2021-10-29 19.26.53
一般社団法人Waffleの取り組みをご紹介します。Waffleの活動は、私たち情報デザイン専攻の教育と志を同じにするものだと思っています。日本の女性のIT業界における活躍は世界に比べてまだまだというのが現状ですが、いまWaffleをはじめ様々な団体や企業が女性技術者について注目しており、今後どんどん活躍の場は広がっていくでしょう。Waffleのホームページにはそのような内容や活動のことがわかりやすく書かれていますので、在校生や高校生のみなさんにもぜひ読んでいただき、このような現状を知ってほしいと思います。

以下、Waffleホームページより抜粋


Waffleは、女子中高生へより多くのIT・STEM教育の機会を提供します。 現在、IT業界における女性技術者の割合は15%以下。 また、日本のSTEM分野(理系分野)の学部の男女比はOECDワースト2位です。大学時ですでに男女比が偏っている現状を変えるべく、私たちは中高生の段階から技術とふれあう機会を提供し、進路に関わるエンパワメントを行います。 Waffleは、このような活動を通じて、性差でなく能力や人として女性が尊重される社会を目指しています。

https://waffle-waffle.org/

Facebook  https://www.facebook.com/Waffle.org/
Twitter  https://twitter.com/Waffle_org

(文責:中野)

2021年度TTC情報通信技術賞の授賞式が6月15日にオンラインで開催され、田中清准教授(元 日本電信電話株式会社)が、前職での功績により功労賞を受賞しました。

受賞理由:「マルチメディア応用に関する標準化の推進にかかわる功績」

本賞の受賞は、田中清准教授が推進してきたIPTV、デジタルサイネージ、超高臨場ライブ体験(ILE:Immersive Live Experience)といったマルチメディアサービス・システムに関する国内及び国際標準化を牽引してきた功績が讃えられ、TTCにおけるリーダシップについて高い評価を受けたことによるものです。

関連リンク:
2021年度情報通信技術賞(TTC会長表彰)、功労賞受賞者の決定(TTC)
https://www.ttc.or.jp/topics/20210521-2

 

210622田中先生図1
 
210622田中先生図2

情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。2019年度までは図形やアニメーションを描きながら、楽しくプログラミングを学ぶことができるProcessingを使用してきましたが、2020年度はオンライン授業に対応することもあり、ProcessingをJavaScriptで書けるようにしたライブラリp5.jsを導入しました。p5.jsはProcessingをJavaScriptに移植したものなので、少し書き方は異なりますが、自分の手元に開発環境が整っていなくても、Webブラウザ上でコーディングや共有が簡単にできるという利点があります。

2020年度も最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施しました(これまでの結果はこちらからご覧になれます。第1回コンテスト第2回コンテスト第3回コンテスト第4回コンテスト第5回コンテスト第6回コンテスト第7回コンテスト)。2020年度のコンテストのテーマは「持続可能な世界の実現に向けて」にしました。2015年に国連によって定められた、2030年に達成すべき「持続可能な開発目標」SDGs。SDGsの目標又はターゲットの中から一つ選び、その知名度を向上させるための作品作りです。わかりやすく楽しめるプロモーションアニメ又はインタラクティブメディアの制作を課題としました。

こうして1年生全員がコンテンストに取り組みました。オンライン授業下では、なかなか友人と相談しながら進めるなどの機会には恵まれませんでしたが、そのような環境の中でもアニメーションやマウス・キーボード操作を駆使した素晴らしい作品が多数制作されました。今年度は創意工夫が凝らされた作品が多く、教員3名による審査は難航しましたが、優秀賞(ゴールド)4件、優秀賞(シルバー)1件を選出しました。次の通りご報告いたします。

受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品が多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。

以下の受賞作品の画像をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホのタッチには対応していない場合がありますので、必ずPCでご覧下さい。


【優秀賞(ゴールド)】クリックで学ぼう!SDGs

ClicktoLean1

作者のコメント:SDGsという一見難しそうなテーマを、いかに分かりやすく飽きさせない様に伝えるかで最初はとても悩みました。色々考えた末、SDGsの解説をテキストでしっかりする反面、周りの風景にアニメーションをつけて賑やかな雰囲気にする事で、閲覧意欲が上がる様にしました。素材はほぼ全て自作したのでとても時間がかかりましたが、プログラミングで思い描いていた通りに動いてくれた時には大きな達成感が得られて楽しかったです。
今後も様々な授業を通して、プログラミングのスキルを上げていけたらと思っています。


【優秀賞(ゴールド)】地球にやさしく!

Earth

作者のコメント:今回のテーマは「持続可能な世界の実現に向けて」ということで、SDGsの17の目標から
「13.気候変動に具体的な対策を」を宣伝しようと思いこの作品を制作しました。気候変動に対して私たちが日常でできる小さなことを、簡単に確認してもらえるように場面ごとに2択が出る作品になっています。場面の切り替えやポイント管理が大変で、想像しているものを表現するのはとても難しかったのですが、これまでの授業やインターネットで調べたこと、友人からの教えによりなんとか形にすることができました。まだ理解できていない部分も多いですが、様々な表現ができるようにこれからも勉強に励みたいと思います。


【優秀賞(ゴールド)】クリーンエネルギー

CleanEnergy

作者のコメント: 地球温暖化が進んでいる世の中において、エネルギーをクリーンにするというテーマは私たちにとって大変身近な問題でもあり、改善していかなければいけない問題だと思いこのテーマを選びました。この作品のテーマは世界全体が取り組まなければいけないことと、私たちが日々の生活で取り組むことが出来るエネルギーの節約についてを、アニメーションとスライド形式によって分かりやすく伝えるということです。私にとって初めてのプログラミングだったので、頭の中のイメージを作品として再現することはとても難しく大変苦労しました。今後もたくさんのプログラミング技術を吸収して、スキルの向上をしていきたいと思います。


【優秀賞(ゴールド)】分別ごみ拾い

Game

作者のコメント:至ってシンプルなゲームシステムです。しかし、細部までこだわり抜いた作品でもあります。「持続可能な世界の実現に向けて」ということで、スコアが上がるにつれて晴れていく空は、私たちが向かう明るい未来とリンクしています。この作品は、母の「最近はお肉のトレイも洗ってプラスチックごみで捨てているから燃えるごみの袋が軽い」という何気ない発言から生まれました。この作品の着想を与えてくれた母、私が理解できるまで質問に回答してくださった先生、そして試運転に付き合ってくれた友人たち、ついでに直接は関与していないけれど父に、この場を借りて感謝を伝えさせていただきます。長くなりましたが、この経験を自信として、より一層楽しみながら、精進していきます。


【優秀賞(シルバー)】節電

Saving

作者のコメント:「持続可能な開発目標」SDGsの七つ目の目標「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」より、節電を推奨するアニメーションスライドを作成しました。このスライドの一番の特徴として、キーボードの上下キーを電源スイッチに見立て、ONにした場合とOFFにした場合で場面が切り替わるようにプログラムしています。節電を行うことによって様々な方面に対して良い影響があるということが伝わっていたら嬉しいです。
自分が作りたいものを実際に再現することはとても難しく、試行錯誤しながらかなり時間をかけて完成させた作品なので、この経験を生かし、今後も引き続き知識を蓄えながら更に発展した作品を作れるよう努力していきたいと思います。


報告者: 勝又凛(松田ゼミ)

佐藤貴子(藤村ゼミ)・勝又凛(松田ゼミ)・小川千晶(藤村ゼミ)・竹村朋花(藤村ゼミ)の4名が12/26.27に参加した「株式会社VOYAGE GROUP」「株式会社サポーターズ」の社共催で行われたウインターハッカソンで26チーム中最優秀賞(賞金各3万円)をいただいたので報告します。

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1. コンテストの概要

2020年12月26~27日に「株式会社VOYAGE GROUP」「株式会社サポーターズ」2社共催で行われたウインターハッカソンに参加致しました。取り組む内容は、テーマに沿った作品を2日間で制作する事です。対象は情報系の学生で、最大4名のチームや個人でも参加が可能です。大会テーマは「コロナ禍の年末年始が楽しくなるもの」。私達は、情報デザイン専攻3年の4名チームで参加し、webアプリとなる神社アプリ『神様に会おう。』を作成しました。

2. 応募のきっかけ

この大会を見つけ、以前から持っていた「大会というものに挑戦したい気持ち」と、「何か動き出したいという志」を持って参加を決意しました。初めは、個人で参加して初対面の方とチームを組むことも考えましたが、同じ専攻の仲間がいて、同じ志を持った方もいるのではないかと声をかけました。メンバーを集めるのは案外容易で、皆高い志と挑戦心を持って参加をしてくれました(佐藤)

発表のスライドはここをご覧になってください。

3. 作品の内容・こだわり

内容:webアプリ『神様に会おう。』
「いつでも、どこでも、家の中でも行ける神社」をイメージしました。
実際の神社に加えオンラインならではの複数のコーナーを用意しています。
お賽銭、おみくじ、絵馬、福笑い、屋台など様々な体験ができるものとなっています。
「ユーザーからの目線」は制作する上で特に大事にしたポイントです。一つのプロダクトとしてどうすればより使いやすいと思うか、楽しめるかという観点では、デザイン的な部分でも裏側の処理の部分でも課題が出るたびにメンバー全員で意見を出し合いこだわりを強く持って取り組みました。

また、専攻での学びを生かしデザインにも強いこだわりを持ちました。自分たちで設定したコンセプトをもとにテーマカラーやロゴ、素材の細部まで一から作成したため、審査員からのフィードバックでも作品の完成度で高い評価を得ました。

5. チーム開発の学び

周りはハッカソン出場常連や高い技術力を持った大学院生といった中で、私たちのチームはメンバー4人全員が初めての共同開発でした。そのため今個人個人が持っている実力を余すことなく掛け合わせ、かつ自分たちの持ち味を生かせるかを話し合いました。実際に手を動かす時にデザインとコーディングで役割を明確化したり、常にコミュニケーションを密にとりお互いの良いところを尊重する「掛け算」的な開発ができた点が最優秀賞という結果につながったのだと思います。

6. 大会を終えての感想

今後の作品の展望として、この大会が終わったからここで終わらせる事はせず、プロダクトとしての運用も視野に入れつつ技術の学びを広げ、ブラッシュアップしていきたいと思っております。

  • 佐藤: 短期間の開発で、githubを使用した共同開発から、メンバーとの思考共有を経て、とても学びの深い期間となりました。
  • 勝又: 今大会を通じて、何よりも自分が書いたコードがアプリになって人に届く喜びを実感できたのでとてもいい経験になりました。
  • 小川: 今まで学んできたプログラミングやデザイン、企画力がどこまで通用するかを学べたことを今後に生かしていきたいです。
  • 竹村: 2日間を通して、グループとしてイメージを共有する難しさや、制作することの楽しさ、完走する達成感を感じました。

堤研究室でゼミの学生と行った共同研究が、2020年度第15回日本図学会論文賞を戴きました。この賞は、日本図学会の学術論文誌に掲載された過去2年分の論文の中から、研究論文として最優秀と判断された論文に対して与えられるものです。論文タイトルはThe Change of Spatial Ability with Age(空間認識力の年齢変化;図学研究第53巻1号)で、ゼミ生(岡田幸乃、奈良輪千里)の他、青山学院大学、大阪電気通信大学、そして東京大学の研究者との共同研究です。

本研究は、これまであまり着目されてこなかった中・高齢者の空間認識力についての調査結果を、小学生から大学生を対象に従来行われてきた調査結果と合わせて分析することにより、空間認識力の年齢変化を明らかにしたものです。

堤研究室では多摩市総合福祉センターのご協力を得て、同センターで同好会の活動を行っている60歳以上の男女被験者(60歳から85歳の男女128名)を対象に、世界的に空間認識力の調査で広く用いられているMCT(Mental Cutting Test:仮想切断面実形視テスト)を実施して分析を行いました。調査の結果、従来得られていた青年層のデータ、あるいは中年齢層のデータとの比較から、一般社会人の空間認識力は男女ともに30歳代にピークがあり、男子では50歳代まで緩やかに低下した後、60歳代では大きく低下することが分かりました。60歳代は 定年年齢にあたることから、仕事からの定年退職の影響なども要因として考えられました。

一方、共著者が調査した、機械設計技術者については50歳代までピーク値を維持しました。このことは,日常的に3次元形状に注意を払うことが,MCTで測られるような空間認識力において高い能力を維持するのに重要な役割を果たしていることを示唆しています。

また、空間認識力には性差があることが知られており、青年層、中年齢層においては男性の平均得点が女性を有意に上回っていましたが、今回の調査で60歳代以上ではこの性差は消滅することも分かりました。

(文責:堤江美子)

社会情報学部のスペシャルサイト「OTSUMAGAZINE」が公開されました!
情報デザイン専攻で学ぶプログラミングやデザインについて、担当教員が記事を書いています。
カリキュラムを見ただけではわからない内容になっているのでぜひチェックしてみてください!

https://www.sis.otsuma.ac.jp/otsumagazine/

本学のプログラミング教育でも用いられている、プログラミングによる視覚的な表現(画像の生成、アニメーション、インタラクション)を簡易にするProcessingシステムをベースにしたOSS(オープンソースソフトウエア)であるp5.jsへの本学の仕様提案などの貢献が掲載されました。書籍の執筆には本学の学生が参加しています。

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