鯖江市電脳メガネARアプリコンテスト参加と受賞報告(松田ゼミ: 池田、浦川)

報告者: 池田綾子、浦川真由(情報デザイン専攻/松田ゼミ)

松田ゼミの池田と浦川は、2014年3月末(まだ、2年生)に応募した福井県鯖江市による電脳メガネARアプリコンテストの1次書類審査に通過し、4月26日に福井県鯖江市で行われた公開審査会に参加してきました。その結果、応募総数108件の中から第3位のセイコーエプソン賞を頂きました。このコンテストは、電脳メガネを使用したARアプリケーションで、鯖江市と連携でき、かつ、近未来を感じ、市民生活の向上につながるアプリまたはその企画を募集し賞を与えるものです。詳しく鯖江市のホームページを参照してください。また、本コンテストの内容は、ASCII.jpでも記事が公開されています。発表に使った資料などはこちらを参照してください。

コンテスト

 

1. ARって何?

ARコンテストのARってなんでしょうか?これは、Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ・拡張現実)の略で、実世界など、人間がありのままに知覚する情報に、デジタル合成などによって作られた情報や映像重畳表示したりすることで付加し、人間の現実認識を強化する技術のことを表します(引用:http://kotobank.jp/word/AR)。例えば以下の写真の場合、PostPetのももちゃんがARで表示された映像です。これはSonyのSmartARを利用しています。

モモAR

2.アイディア出し

応募にあたっては、まずARについて勉強し、春休みから話し合いを始め、二人でアイディアをできるだけたくさん出す、というところからスタートしました。二人で、こんなものがあったら楽しい!便利!それもいいね!と、楽しんで意見を出し合いました。その結果、私たちは以下のアプリを作ろうと意見がまとまりました。

「台所で料理をしていて疑問点が出来たときに、メガネを通して隣のマーカー(ARの映像を表示するための特定のパターンを持った図形のこと)を見ると、ARの先生の映像が現れて、手順や材料、分量等を実際に見ることが出来るアプリケーション」です。

Cooking

1次審査は書類審査でした。今回のコンテストは、応募総数121件で、私たちが応募した企画部門が108件、1次審査を通過し2次審査にすすめたのが11件でした。2次審査はプレゼンです。

3. 2次審査に向けて

1次書類審査の結果が4月の上旬に来てからの2週間は、朝から夕方まで毎日プレゼンテーションの準備でした。パワーポイントの内容を決め、画像の編集、動画の切りぬきを分担し、パソコンの映像編集ソフトウェアのAfter Effectsで動画、画像編集ソフトウェアのPhotoshopで画像の編集を行いました。背景を切り抜く動画はゼミ室で撮影しましたが、画像は大学の先にあるグリーンウォーク多摩店にある ニトリ株式会社様 の協力で撮影させていただきました(上の参考写真もニトリで撮影させていただいたものです)。この場で感謝します。

また、動画は唐木田に住んでいる友人の家のキッチンを借りて大学の機材で撮影しました。

デモビデオ+プレゼン練習

松田先生に見ていただいて何度もパワーポイントの内容や発表原稿、話し方を直しました。同時に、プレゼンテーションを上手に話すコツ、聞きやすくするコツも教えてもらいました。そして福井県鯖江市に向けて出発!発表当日は、鯖江駅の近くのカラオケで先生と一緒に発表時間を計りながら練習しました。

4. 鯖江で発表!

2次審査会は、次のようなスケジュールで進みました。

13:00 ごあいさつ(鯖江市市長)
13:10 企画部門プレゼンテーション
14:20 アプリ部門プレゼンテーション
14:50~15:30 審査
15:30 表彰式、記念撮影
16:00~17:00 交流会

  私たちの発表は5番目で、鯖江市の牧野百男市長をはじめとする9人の審査員の前で発表しました。緊張もしましたが自分たちが思っていた以上に楽しんでプレゼンを行うことが出来ました。発表後、セイコーエプソンの事業部長さんなど5人の方からさまざまな質問も頂き真剣に私たちの発表を聞いてもらえたのだと実感し、嬉しく思いました。

発表風景

たくさんの練習と、松田先生や中野先生、堤先生、松田ゼミの先輩方、友人、多くの人の協力があって、プレゼンテーションも成功し、第3位セイコーエプソン賞をいただくことができました。

表彰式

5. おわりに

今回行った私たちの活動時間は、春休みの活動を含め一か月半程の短いものでしたが、今までの2年間過ごしてきた時間以上のものを今回得ることが出来ました。大きな場所でのプレゼンテーションだけでなく、表彰式のあとの交流会も私たちにとっては、いい経験になりました。様々な企業の方に今後の就職活動と今回考えたアプリの作成についてアドバイスを頂きました。セイコーエプソン株式会社、アーク・コミュニケーションズ、NHK等の企業の方から名刺も頂きました。

次のコンテスト、卒業研究に向けて、まだまだ頑張ります!