情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。この授業では、図形やアニメーションを描きながら、楽しくプログラミングを学ぶことができるProcessingと呼ぶプログラミング言語を使用しています。

平成29年度にも最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施しました(これまでの結果はこちらからご覧になれます。第1回コンテスト第2回コンテスト第3回コンテスト第4回コンテスト)。平成29年度のコンテストのテーマは「しなやか」にしました。平成30年度には大妻女子大学110周年記念事業を予定しており、その記念事業のテーマが「しなやかに、生きる」に決まりそうということを聞き、それを先取りしようと考えこのテーマにしました。ところが、最終的には記念事業の方は別のテーマに決まってしまいました。とはいえ、「しなやか」という単語には、柔らかい優しさを持ちつつしっかりとした芯をもつというニュアンスがあり、とっても良いテーマだと今でも思っております。また、プログラミングの観点からもアニメーションなどでしなやかさを如何に表現するかということが難しく、とてもやりがいのあるテーマになったと考えております。

こうして1年生全員が取り組んだコンテンストですが、平成29年度もProcessingのアニメーションを駆使した素晴らしい作品が多数制作されました。その中から教員4名による審査の結果、優秀賞(ゴールド)2件、優秀賞(シルバー)2件を選出しましたので、ご報告いたします。

受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品が多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。

以下の受賞作品の画像をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホのタッチには対応していない場合がありますので、必ずPCでご覧下さい。Processingで制作されたコードは、processing.jsライブラリでWebページ上で動くように変換しております。


【優秀賞(ゴールド)】

branko2

作者のコメント:ある意味異色を放つこの作品で賞を頂けたことを困惑しつつも嬉しく思います。この作品は当初、ハイジのブランコの様にする予定でしたが、トラブルもあり中止となりました。しかし、今回の作品はそのトラブルを逆手に取って作成したものなので、何事も思考の転換が大事だと深く感じました。先生には多くのことをお手伝い頂きましたので、その事に感謝しつつ今後も精進していきたいです。(H.M.)


【優秀賞(ゴールド)】

fan

作者のコメント:この度はこのような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。プログラミングコンテストでの受賞は、入学前から憧れていましたので、とても嬉しく思います。今回のテーマ「しなやか」は、アイデアを考えることも、それを形にすることも難しく、試行錯誤の繰り返しでした。自然な髪の毛の動きを作る事、スイッチのON/OFFで動きを切り替えるようにした事が特に一生懸命に取り組んだ点です。初めはわからない事も多く大変でしたが、自分のイメージ通りに完成した時は達成感がありました。他の学生の作品にも、自分では思いつかなかったアイデアや工夫が多く見られたので、周りから良い影響を受けつつ、今後も努力を怠ることなく精進していきます。(E.A.)


【優秀賞(シルバー)】

pudding

作者のコメント:今回のテーマ「しなやか」からプリンの動きをイメージし、この作品を作りました。プリンの微妙に揺れる動きにこだわり、速度を調整するのが難しかったです。自分の思い通りに動かすのはとても大変でしたが、作品が完成した時は達成感があり、やりがいを感じられました。プログラミングは初めてでしたが、授業で基礎から丁寧に教えていただいたので理解することができました。今後、より良い作品が作れるようにプログラミングの勉強を頑張りたいと思います。(N.K.)


【優秀賞(シルバー)】

stream

作者のコメント:プログラミングは初心者だったので、何から始めたら良いかわからず試行錯誤しながらこの作品を作りました。ですから優秀賞に選ばれて、すごく嬉しく思っています。ありがとうございます。今回のテーマは”しなやか”ということだったので金魚が泳いでいる時のヒレや水の流れを動かすことによりしなやかさを表現しました。自分のイメージでは金魚がマウスに向かって泳いできたり、尻尾を泳いでいるかのように滑らかに動かしたかったのですが今の私にはできませんでした。ですからこれからの授業で多くのことを学び、自分のイメージしたものを実現できるように頑張りたいと思います。(M.K.)


情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。この授業では、図形やアニメーションを描きながら、楽しくプログラミングを学ぶことができるProcessingと呼ぶプログラミング言語を使用しています。今年からProcessingバージョン3.0を使用しています。

今年度も最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施しました(これまでの結果はこちらからご覧になれます。第1回コンテスト第2回コンテスト第3回コンテスト)。今年のコンテストのテーマは「◯◯の物語」です。「◯◯」の部分は自由としました。このようなテーマにした出題者側の意図は「物語」は時間の経過による変化が不可欠ですので、アニメーションやインタラクティブな操作を取り入れた作品となることを期待したからです。期待を裏切ることなく、今年度もアニメーションを駆使した素晴らしい作品が制作されました。

その中から教員4名による審査の結果、優秀賞(ゴールド)3件、優秀賞(シルバー)3件を選出しましたので、ご報告いたします。昨年度までは「最優秀賞」1件と「優秀賞」数件を選んでおりましたが、本年度は優劣をつけることが難しかったため、このような形に変更させていただきました。受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品が多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。

以下の受賞作品の画像をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホではキーボードがないのでPCでご覧下さい。Processingで制作されたコードは、processing.jsライブラリでWebページ上で動くように変換しております。


【優秀賞(ゴールド)】

smallfish小さなお魚たちの物語

作者のコメント:テーマ「〇〇の物語」と聞いて、クリックすると場面が進展するようなものを作成しようとしましたが、
自分の思うようにはいかず悩むばかりでした。しかし、ふと有名なお話のワンシーンを思い出し、このような作品になりました。授業で習ったものや資料を探しながら作っていくのは、とても時間が掛かり大変でしたが、自分でプログラムを書いて思い通りに動いた瞬間が嬉しく、楽しみながら作ることが出来ました。その気持ちを忘れず、これからもどんどんプログラミングに挑戦して取り組んでいきたいです。(A.S.)

 

manある男の物語

作者のコメント:プログラミングに関してはほぼ初心者でしたが、授業の中で、作品を作っていく中で基礎から学ぶことができました。今回のテーマ「◯◯の物語」ときいて思い浮かんだのが絵本だったので、コンセプトを「電子絵本」にしました。調べつつ作るのは大変でしたが、思った通りのものを作ることができたと思います。しかし、今回実装できなかった機能が多々あるので改良していきたいです。また、画像表示に頼っているところがあるのでProcessingでの表現をもっと学びたいと思いました。頂いた賞に恥じぬよう、精進致します。(A.M.)

 

akazukin赤ずきんちゃんのおつかい!

作者のコメント:<追記予定>


【優秀賞(シルバー)】

fruits季節のフルーツ拾い

作者のコメント:まさか自分の作品が選ばれるとは思っていなかったので、連絡をいただいて驚きました。ありがとうございます。毎授業新しいことを学び、自分の手で一つ一つ形になっていくのはとてもおもしろかったです。最終課題では、もっとこうしたら良かったのではないかと今になって思う部分もあるので、今後の授業でもっと学び、より良いものを作れるよう頑張りたいと思います。(S.I)

 

kobit走る小人の物語

作者のコメント:この度は優秀賞に選んでくださりありがとうございます。今回のテーマが「物語」ということから小人の作品を作成しました。トレンドのレトロ感とシンプルさを求め限定した3色で仕上げました。また、動きや重力、速さを工夫することで差別化を図りました。多言語でのプログラミング経験はありましたが、ゲームを作ったのは初めてで思い通りに動くProcessingはとても面白かったです。これからもこの経験を生かして楽しくプログラミングを勉強していきたいです。(N.O.)

 

appleリンゴ物語

作者のコメント:プログラミングはほぼ初心者で、わからない事が多くとても難しく感じました。私は、決められた範囲の中だけで落下するプログラミングを作成してみたかったのでこの作品を作りました。最初は、上手くいかずとても苦労しましたが、少しずつ形になり出来上がりが目に見えとても楽しかったです。これからも、プログラミングを沢山勉強して今よりも完成度の高い作品が作れるよう頑張りたいと思います。(A.M.)


 

デザイン専攻の2年生の後期に開講されている「プログラミング論及び演習」という授業を紹介します。この授業は2013年度まではC言語を使っていましたが、2014年度からは、近年利用が広がっているJavaScriptに変更し、Web技術の基礎を学ぶ授業にしました。JavaScriptは、Webブラウザ上で実行可能な言語ですので、Windows、Mac、iOS、Androidによらず実行できること大きなメリットです。さらに、HTML5の普及によりOSの基本機能が利用可能になり、3DCGやゲーム等を含む、あらゆる分野のアプリが制作できるようになったため、JavaScriptは、ますます重要となっていくでしょう。

本年度は、JavaScriptの基礎を学んだ後、jQueryライブラリを活用して対話的なユーザインタフェースの制作方法を学びました。そして最後の4回では、enchant.jsライブラリを活用してJavaScriptで動くゲーム作品を制作しました。以下に制作したゲーム作品を紹介します。以下の2つの作品は特に完成度の高さが際立つ優れた作品でした。画像をクリックすると、別ウインドウが開き、HTML5対応のChrome、Firefoxで閲覧した場合にはマウスで操作することができます。

※「メモリー」はスマートフォンでも動作しますが、他の作品はキーボード(矢印キー)が必要ですのでPCで操作して下さい。

【最優秀賞】メモリーprog2014_memory

【優秀賞】忍者を入れるな!prog2014_sengoku

また、以下の3作品は、惜しくも優秀賞とはなりませんでしたが、楽しめる作品でしたので、紹介致します。

ハートを集めて♥prog2014_usagi

宇宙サッカーprog2014_space

りんごをゲットprog2014_apple

この授業を受講した2年生の皆様、3年生からはWebプログラミング、アルゴリズム論及び演習、オブジェクト指向プログラミング論及び演習、画像処理論及び演習、情報処理応用論及び演習など、プログラミングを学べる授業がたくさんありますので、引き続きプログラミングを楽しんで下さい。

情報デザイン専攻では、2年生と3年生向けにC/C++、Java、JavaScript、PHP、SQL等を使って実習する多くのプログラミングの授業がありますが、さらに本年度より、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業が開講されました。

この授業ではProcessingと呼ぶプログラミング言語を使っています。Processingは、様々な図形やアニメーションを描くことや、ユーザの入力操作に反応するインタラクティブなグラフィックス作品が容易に作成できるため、近年、プログラミング言語の教育用入門ツールやインタラクティブ・アートの制作用言語として広く利用されています。

今年度は、最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施することにしました。コンテストでは、「海」、「空」、「花」の3つのテーマの中から一つを選んで、そのテーマに合ったグラフィック作品を制作するものです。そして最後の授業ではみんなが制作した作品をサーバにアップロードしてお互いの作品の鑑賞して気に入った作品に投票するというイベントも行いました。というわけで学生が制作した作品はこの授業を履修するほぼ全員1件の約96件です:


pde01pde02
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これらの沢山の作品の中から本授業を担当した4人の教員が厳正な評価を行い、その中で次の作品を最優秀作品として選出致しました。おめでとうございます。

クリックするとクリオネが現れ、光に向かって上に泳ぎます。

 

それから、次の2作品は、優秀賞として選出致しました。

画面を1回クリックした後、「6」キーを押すと人が右に進みます。

いろいろな位置にマウスを動かし、クリックしてみて下さい。

Processingで作成された作品は、processing.jsというライブラリを使うことにより、Webブラウザでご覧いただくことができます。これらの3つの作品は、上記の画像をクリックすると、別ウインドウが開き、HTML5対応のChromeやFirefox等で閲覧した場合にはマウスで操作することができます。

これらの作品を作られた学生には、後日、第1回プログラミング入門、プログラミングコンテストにふさわしい素晴しい副賞が渡されることになっております。今回、惜しくも選ばれなかった学生の中にも素晴しい作品が多数ありました。選ばれなかった学生も是非、今後もプログラミングを楽しんでいただければと思っております。

それから、コンテスト以外にも、普段の授業の演習で、以下のような素晴らしい作品を制作した学生もおりました。とても良かったので、紹介しておきます:

soubusen

来年は、どのような作品が制作されるかとても楽しみです。

2014年4月追記:受賞者のコメントを追加します:

最優秀賞:最優秀賞をいただき、ありがとうございます。苦労して作った作品なので、とても嬉しいです。プログラムを作ることは初めてで、わからないことも多く試行錯誤をしながら作ったため大変でしたが、改良するごとに目に見えてよくなっていくのがわかりとても楽しかったです。これからもっとプログラミングについて勉強をしていきたいと思います。(A.S.)

優秀賞:プログラミングについてはほぼ初心者でしたが、基礎を積み上げて何とか形にすることができました。何もない状態から、少しずつ自分の想像したプログラムに変化していく過程がとても楽しかったです。これからprocessing以外のプログラム言語も勉強していきますが、それらも使いこなせるように頑張りたいと思います。(E.I.)

優秀賞:私の作品が優秀賞をとったという連絡が来たとき、喜びよりも驚きが大きかったです。この作品は「空」をテーマに作らせていただきました。美しさよりも楽しさを重視して作ったので楽しんでいただけたのならば幸いです。これからもprocessingをもっと勉強して今よりもより完成度の高い作品が作れるよう努力したいと思います。ありがとうございました。(A.T.)