6月22日(日)、大妻多摩キャンパスの第1回目のオープンキャンパスが開催されました。当日は雨にも関わらず、多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

会場では、学部学科ガイダンスをはじめ、専攻の学びやキャンパスライフ、入試について教員や在学生に直接質問ができる個別相談のほか、体験授業などが行われました。

情報デザイン専攻の体験授業では、画像処理プログラムによって「侵入者を見つける」ことが可能になる技術の紹介や人間の知覚の不思議を体験し「心の理解をすることで始める情報デザイン」が行われ、当専攻の目指す高い専門性かつ幅広いアプローチを体験していただくことができました。今後のオープンキャンパスでも当専攻の多彩な教員による様々な体験授業が行われる予定ですので、ぜひまた遊びにきてください。

次回は7月27日(日)に開催します。みなさまのご参加お待ちしております!

オープンキャンパスの詳細はこちら

4月21日の授業「コンピュータグラフィックスⅠ」(担当:堤教授)において、Reallusion日本オフィスの大迫誠様とCG-ARTS協会(財団法人画像情報振興協会)の小澤賢侍様にお越しいただき、2D、3Dアニメーションのデモンストレーションやアプリケーションソフトの解説、また、CGクリエイターやWebデザイナーの検定試験について説明していただきました。


3Dアニメーションソフトの解説

当授業は主に情報デザイン専攻の3年生を対象としたもので、この時期はまだ正面図や平面図、あるいは中心投影図などによる立体の表現の学習段階ですが、これから展開される授業内容に関連した様々な3D画像や動画は学生に大いなる刺激となったことと思います。


CGクリエイター検定試験の説明

また、検定試験の内容は講義内容と重なる部分も多く、学生には受験しやすい内容となっています。みなさん、積極的に資格取得に取り組んでください。

これに引き続き、5月30日には堤研究室にて20名の3、4年のゼミ生を対象に3Dアニメーションの体験講習会を開いていただきました。コンピュータの都合上、全員で演習することはできませんでしたが、4年生はノートPCも持ち込んでの演習となりました。3年生にとっては3DCGもまだ目新しく、いろいろ興味を引かれていたようです。


i-Clone5の操作体験


ノートパソコンを持ち込んで実習

バレエの心得がある学生が人体姿勢推定のモデルになったり、交代で操作を体験したりと楽しい会になりました。卒研への手がかりも得られたのではないでしょうか。ご協力くださった大迫様、王様、あとから駆けつけてくださった小澤様、本当にありがとうございました。


Kinectの人体姿勢推定の体験


体験講習会を終えて

情報デザイン専攻2年生の必修科目「クリエイティブ思考法」の第2回目(4月22日)は、今年度も筑波大学システム情報系から三谷 純准教授をお迎えして、伸縮の無い平板素材を折ることによるモノ作りとしての折り紙について、『折り紙における創造性』というタイトルで講演していただきました。

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『古くから日本に伝わる「折紙」は、私たちの多くが幼少のころに体験し、親しんでいるものです。一方で、最近では折紙に関する数理的な側面からの研究が進み、従来の折紙とは一線を画するような作品が登場するようになりました。とくにコンピュータを使った設計支援の技術の進歩は目覚ましく、曲線・曲面を含む折紙の設計も可能になりました。』という三谷先生の前置き説明に、学生は興味と驚きを同時に感じたようでした。

講義では、折紙の形が折り線の配置によって規定されることを主題に、折り線の配置に関する法則や、折り線の設計方法の解説の後、三谷先生が開発したソフトウェアのデモンストレーションや制作風景の動画などを通して、折紙設計の実際を知ることができました。

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また、蛇腹折りと中わり折りを組み合わせた簡単な折りや、曲線をもつ「花型」の折り紙も体験しました。このような工夫に富んだ講義を通じて、受講生は従来の「折紙」の固定概念から離れ、折りの新しい可能性を感じてもらえたことと思います。

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以下は、講演後の受講学生の感想から抜粋したものです。

たった1枚の伸縮しないただの紙だったものが、躍動的に表現力をもった立体へと華麗に変化していく様にとっても驚きを感じました。小さいころに遊びで折り紙をした時に、1つ1つ工程を終えて完成へと近づいていく時のワクワクした気持ちを思い出し、懐かしくもなりました。また、コンピュータを用いることで広がるクリエイティブな活動の可能性を感じました。コンピュータといえば計算力を活かしたシステム系のイメージが強くありましたが、このようなデザインの分野での技術を知ることができ、改めて情報デザインに興味を持ちました。今、学んでいる科目やこれから学ぶことができる情報系の科目を、より懸命に取り組んでいきたいと思いました。【Y.K.】

コンピュータを使って設計しながら様々な折り紙の研究をしている方が世界に数多くいらっしゃると聞き、正直驚きました。折り紙がなぜ情報系と関係性があるのか、講義を聴くまでは疑問でしかありませんでした。しかし、コンピュータを使って作りたいモノや形を設計したり、数学的・工学的な面から折り線の配置や曲面の作り方などを研究されているとのことで、とても面白いと思いました。また、デパートの展示品やPVの背景、服のデザインなどにも折り紙の技術が取り入れられていて、「折り紙」というものはとても幅広い可能性を持つものだと感じました。昔ながら遊びの1つとしか今までは考えていませんでしたが、今日の講義を聞いたことで、私の中で折り紙の考え方が変わりました。【M.O.】

今回、三谷先生から教えていただいたことは“大人の折り紙”。折り紙は子供がする遊びという考えを覆すものでした。大人が大人の頭脳をフルに使って折り紙をすると、ぞの1枚の紙が限りない可能性を生み出すことができるという。その可能性はとても大きなもので、世界にも影響をあたえたという事実がとても嬉しく、日本人としての誇りを感じることができました。【M.H.】

折り紙は昔からある平面的なものであると思っていたので、折り紙と現代的なグラフィックデザインやPCとの組み合わせはすごく意外だと思いましたが、講義を聞いて今や折り紙はただの遊びではなく、最先端技術の開発にも大きく関わっていると知りました。【M.T.】

蛇腹折りや、曲線をもつ折り紙を体験した時の感覚が、数学を勉強している時やプログラミングを勉強している時と少し似ていることに気が付きました。完成をイメージしながら作る立体的で曲線の多い折り紙を折る作業は、子供の頃のようなワクワク感を思い出す一方で、大学で学んだプログラミングなどの情景も脳裏に浮かび、懐かしいようなそうでないような不思議な気持ちになりました。【H.A.】

卒業研究は、授業で学んできた「知識」を、実際の問題に応用することで使える「技術」に昇華させる重要な学びのステップです。今日は卒業研究の実例として、藤村ゼミのH25年度の二人の学生の卒業研究を紹介します。

一つ目の卒業研究は「三軸加速度センサによるジェネラティブミュージックの制作」というもので、手袋に縫い込まれた三軸加速度センサから手の動きのデータを取得し、インタラクティブに映像と音楽を生成するメディアアートの制作です。

この作品では、15個の音をランダムな順番で音量や長さを変化させながら再生する、といった複数のルールをアルゴリズム化して音楽を合成しました。また、三軸加速度センサの値を音楽と映像に反映させ、人間の動作がリアルタイムに作品に反映されるようにしています。制作にはProcessingとArduinoを使用しました。三軸加速度センサを組み込んだArduinoをUSBケーブルでPCと接続し、計測データをProcessingで受信し、受信した値を使って音楽とアニメーションを生成するようにしました。

この作品は「作品を創るプロセス」そのものが作品であり、作り手の意志と受け手の意志の両方のインタラクションによって作品が完結します。

二つ目の卒業研究は「Processingによる遠隔通信モーションキャプチャ技術の開発」というもので、先程の例と同様に三軸加速度センサの値を活用しますが、こちらは、Arduinoではなく、スマートフォンAndroidに備えられている加速度センサを活用しています。こちらは、スマートフォンベースなので、アプリさえインストールすれば誰でも簡単に参加できるようにすることを狙っています。

Android端末側のアプリはProcessingのAndroidモードを使って制作しました。そして、Android端末からネットワークを介して送信される加速度センサの値を受け取ってリアルタイムに画像を生成するサーバ側のプログラムもProcessingを使って開発しました。この研究では、端末とサーバとの間の汎用的な通信プロトコルの設計に重点を置いていますのでアート作品としてはシンプルなものとしています。また、こちらの作品では、以下の映像のように、複数端末の動きを同時に取得して映像を作るサンプルも制作しました。

藤村ゼミではこのような参加型のメディアアートの制作を一つのテーマとして取り組んでいます。藤村ゼミのH25年度の卒研テーマの一覧はこちらをご覧下さい。

前日の大雨もすっかり回復し、多摩キャンパスの桜満開の中、情報デザイン専攻の新入生オリエンテーションが行われました。教員挨拶、履修登録説明のほか、20名以上の4年生が参加してWelcomeスピーチや履修相談、クラス写真の撮影などが行われました。お弁当を一緒に食べながら、新入生同士で交流する姿がみられました。

新入生のみなさんは連日のガイダンスで配布される資料に目を通すのが大変だと思いますが、様々な情報を読み解いて、しっかりとした履修計画を立てるのも「情報デザイン」です。この4月からよいスタートが切れるよう、教員・スタッフ一同サポートしますので、一緒にがんばっていきましょう!

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松本先生(教務委員)による履修についての説明

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4年生による履修アドバイス

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さっそくスマホで情報交換、新入生同士で積極的に交流する姿がいたるところに

 

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いよいよ新年度がスタートします。今年はちょうど多摩校舎の桜も満開になりました。これから新入生や在校生ガイダンス、オリエンテーションなど大切な行事が続きます。また、7日には東京国際フォーラムで盛大な入学式も行われる予定です。

新年度も情報デザイン専攻をよろしくお願いします!

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3月21日春分の日に、パシフィコ横浜の国立大ホールにて平成25(2013)年度大妻女子大学卒業証書・学位記授与式が挙行されました。約1時間30分間の式典の後には、ホールやロビーでゼミ毎に集まり、指導教員と最後の別れを惜しむ場面が数多く見られました。情報デザイン専攻を含む約2200名の卒業生は本当に晴れやかでした。

情報デザイン専攻を卒業されたみなさんのご活躍を心よりお祈りしています。

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ホールを出るとコタカ先生のお写真も

情報デザイン専攻では、2年生と3年生向けにC/C++、Java、JavaScript、PHP、SQL等を使って実習する多くのプログラミングの授業がありますが、さらに本年度より、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業が開講されました。

この授業ではProcessingと呼ぶプログラミング言語を使っています。Processingは、様々な図形やアニメーションを描くことや、ユーザの入力操作に反応するインタラクティブなグラフィックス作品が容易に作成できるため、近年、プログラミング言語の教育用入門ツールやインタラクティブ・アートの制作用言語として広く利用されています。

今年度は、最後の3回の授業時間を使ってプログラミングコンテストを実施することにしました。コンテストでは、「海」、「空」、「花」の3つのテーマの中から一つを選んで、そのテーマに合ったグラフィック作品を制作するものです。そして最後の授業ではみんなが制作した作品をサーバにアップロードしてお互いの作品の鑑賞して気に入った作品に投票するというイベントも行いました。というわけで学生が制作した作品はこの授業を履修するほぼ全員1件の約96件です:


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これらの沢山の作品の中から本授業を担当した4人の教員が厳正な評価を行い、その中で次の作品を最優秀作品として選出致しました。おめでとうございます。

クリックするとクリオネが現れ、光に向かって上に泳ぎます。

 

それから、次の2作品は、優秀賞として選出致しました。

画面を1回クリックした後、「6」キーを押すと人が右に進みます。

いろいろな位置にマウスを動かし、クリックしてみて下さい。

Processingで作成された作品は、processing.jsというライブラリを使うことにより、Webブラウザでご覧いただくことができます。これらの3つの作品は、上記の画像をクリックすると、別ウインドウが開き、HTML5対応のChromeやFirefox等で閲覧した場合にはマウスで操作することができます。

これらの作品を作られた学生には、後日、第1回プログラミング入門、プログラミングコンテストにふさわしい素晴しい副賞が渡されることになっております。今回、惜しくも選ばれなかった学生の中にも素晴しい作品が多数ありました。選ばれなかった学生も是非、今後もプログラミングを楽しんでいただければと思っております。

それから、コンテスト以外にも、普段の授業の演習で、以下のような素晴らしい作品を制作した学生もおりました。とても良かったので、紹介しておきます:

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来年は、どのような作品が制作されるかとても楽しみです。

2014年4月追記:受賞者のコメントを追加します:

最優秀賞:最優秀賞をいただき、ありがとうございます。苦労して作った作品なので、とても嬉しいです。プログラムを作ることは初めてで、わからないことも多く試行錯誤をしながら作ったため大変でしたが、改良するごとに目に見えてよくなっていくのがわかりとても楽しかったです。これからもっとプログラミングについて勉強をしていきたいと思います。(A.S.)

優秀賞:プログラミングについてはほぼ初心者でしたが、基礎を積み上げて何とか形にすることができました。何もない状態から、少しずつ自分の想像したプログラムに変化していく過程がとても楽しかったです。これからprocessing以外のプログラム言語も勉強していきますが、それらも使いこなせるように頑張りたいと思います。(E.I.)

優秀賞:私の作品が優秀賞をとったという連絡が来たとき、喜びよりも驚きが大きかったです。この作品は「空」をテーマに作らせていただきました。美しさよりも楽しさを重視して作ったので楽しんでいただけたのならば幸いです。これからもprocessingをもっと勉強して今よりもより完成度の高い作品が作れるよう努力したいと思います。ありがとうございました。(A.T.)

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中野ゼミでは、ときどきみんなで面白そうな展覧会に出かけます。

とはいえ10月のことですが、上野の森美術館で開催された「光のイリュージョン 魔法の美術館」展と初台のICC(NTTインターコミュニケーションセンター)で開催された「ライゾマティクス inspired by Perfume」展を一日でハシゴしてきたので、そのご報告です。

光のイリュージョン 魔法の美術館」展では、光をテーマに子どもから大人まで楽しめる馴染みやすいメディアアートがたくさん展示されていて、とても刺激になりました。Kinectなどセンサーが駆使された作品も多かったのですが、映像投影だけの単純な作品に子ども達の人気が集まっているのが印象的でした。「単純なコトにこそコミュニケーションの本質がある」ことを知った素晴らしい展覧会でした。

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「魔法の美術館」minim++の作品 石を引き出しに入れるとふしぎな生物が出てくる

ゼミ生のおすすめの美味しいカレーを堪能(こういうことも大事!)した後に、ICCの「ライゾマティクス inspired by Perfume」展を訪れました。クリエイター集団ライゾマティクスが手がけた最先端技術によるPerfume(パフューム)のライブ演出の全貌が展示されており、全身の3Dスキャン体験、ネット上の情報を可視化するデータ・ビジュアライゼーション、Perfumeが身につける衣装に仕組まれたウェアラブルコンピューティングの仕組みなど、高度な技術を駆使した驚きの演出は、まさに「未来」そのものでした。入口の3Dプリンターで出力したメンバーのフィギュアもおちゃめでした。

実は昨年度、ご縁があって、ライゾマティクスの真鍋大度さんと柳澤知明さんに多摩校までお越しいただき特別講演をしていただいたのです。自分たちが日頃学んでいる技術が、アイデアや演出次第で素晴らしい作品を生み出すことに驚いたという学生の感想を思い出しました。そういえば、この前「情熱大陸」という番組に、真鍋さんが出演されていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

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講演中の真鍋大度さん(左)と柳澤知明さん(右)

さて、最後にこの対照的な展覧会についてゼミ生が感想を送ってくれたので、ここで紹介しておきます。また来年も、おいしいものでも食べながら、みんなで展覧会を見に行こうと思います。

 

[ゼミ生の感想]

魔法の森美術館は光を使ったアートが主で、その幻想的な空間に心を奪われました。ICCでは画像や映像を使った作品が多く、一体どうなっているのだろうと思うような作品から、考えさせられる作品まで、展示数は多くないながらも幅広く楽しむ事ができました。魔法の森美術館とICC、この2つを巡っただけでとても濃厚な一日となりました。(M.K.)

魔法の美術館についての感想を書きたいと思います。まず、すぐに思ったことは、おもしろい!楽しい!でした。小さな子や大人たちまで、みんながみんな楽しんでいたと思います。こんなに多くの人たちをすぐに惹きつけることはとても難しいことです。それをやってしまう人たちはすごいと思います。やはり、アイデアって大切だなと思いました。(E.O.)

魔法の美術館で見た作品は、いつもと違う自分の影が現れたり、そこから動植物の影が現れたり、可愛さ、恐ろしさ、不安、不気味さと、多彩な感情が生まれ、子供と同じように単純な心で楽しませてくれました。ICCのRhizomatiksによる企画展示で、映画の世界でしかないと思っていた3Dスキャンシステムが体験できました。また、LEDが音楽や映像に合わせて光る技術も体験できて、未来の日本がこれからどう進化していくのかとワクワクしてしまいました。(H.N.)

魔法の森美術館もICCの常設展示も、観覧者自身が実際に身体を動かして体験できる作品が多いという印象でした。美術館をただ楽しむだけではなく、どのような技術を使って作品が作られているかを意識して見ました。この技術でこんなことができるということを理解し今後の卒業制作などに活かせるよう、これからもさまざまな作品を見ていきたいです。(Y.S.)