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  • 8ヵ月の乳児も''悪者''を罰する:赤ちゃん研究の成果が論文発表されました

     2016年からコツコツと取り組んできた赤ちゃん研究の成果が、2022年6月、Nature Human Behaviour誌に発表されました。この研究は、大阪大学、NTTコミュニケーション科学基礎研究所、東京大学の先生方との共同研究で、歴代のゼミ生の希望者にもお手伝いをしてもらいました。 これまで、ことばを話す以前の赤ちゃんでも、キャラクターのアニメなどから、いじわるをするキャラや助けるキャラを区別できることは分かっていました。しかし、悪い行動をとるキャラクターを自らこらしめる行動をとるかについては、分かっていませんでした。

     今回の研究では、8か月の赤ちゃんが自分の「視線」を使って、いじめ行動をとる悪いキャラクターをこらしめるかどうかを検討しました。視線計測装置とコンピュータ画面に映るアニメーションを連動させて、赤ちゃんが視線を特定の場所に向けると、アニメーションのキャラクターをこらしめることができるようにしたのです(写真)。すると、赤ちゃんはいじめているキャラクターをこらしめる視線の動かし方をすることが分かりました。 詳しくはこちらの記事の解説をご覧ください。
    https://www.u-presscenter.jp/article/post-48310.html
    論文はオープンアクセスですので、こちらから読むことができます。
    https://www.nature.com/articles/s41562-022-01354-2#Sec32
    Supplementary informationのSupplementary Video 1に実際の赤ちゃんの反応例が紹介されていますので、ぜひリンクをたどって見てみてください。 この研究にご協力をいただいた参加者の方々、研究を応援してくださった方々、ゼミ卒業生の皆さん、ありがとうございました。

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