情報デザイン専攻
PICK UP !授業
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自由な発想で新しいモノを
生み出すための思考プロセス
落合 友四郎
Tomoshiro OCHIAI
炭谷 晃男
Akio SUMITANI
磯山 直也
Naoya ISOYAMA
宮崎 美智子
Michiko MIYAZAKI
良いアイデアや楽しいアイデアはどうやって生まれるのでしょう。「アイデア出し」の初期段階では、論理的に物事を整理したり分析するより、制約や縛りのない自由な発想でアウトプットできる「クリエイティブ思考法」が役に立ちます。一体、どんな思考法なのでしょう?
正確さより閃きを大切にして
自由な発想でアイデアを生む
「クリエイティブ思考法」とは「枠組みに関係なく自由に発想すること」(発散的思考)を意味します。「正確さや事実より、楽しさや閃きを大切にする」という点が特徴で、物事を体系的に整理し、筋道を立て矛盾なく考える「ロジカルシンキング」(論理的思考)の対局にあります。効果的な問題解決のためには、双方の思考が不可欠です。
例えば、「クリエイティブ思考法」の代表的な例として、“新聞紙の使い方を思いつく限り挙げる”、“誰も見たことのない目覚ましを考える(起こすという機能を実現するためのアイデア)”などがあります。授業では、“最悪のカフェ、最悪の旅行を考え、それを一発逆転するアイデアを考える”というワークショップを行ったりもします。できるだけ多くのアイデアを出すトレーニングをしていきます。
こうした発想法をベースにして、身の回りの出来事をよく観察・分析し課題を発見し、課題を解決するアイデアを提案する能力を身につけていくことが本授業の目的です。アイデアの創出とプレゼンテーションを実践することで、モノやサービスデザインの流れ、アイデア視覚化の手法なども身につけていきます。
情報デザインの学び方って?
教室で学ぶ、本から学ぶことに加えて、感情、五感、体験を通した学びを大切にする。
ワークショップなど協働でみんなで学ぶ。様々なな考え方・アイデアにふれる。
日常の中に課題を発見し、解決に向けて提案・実線していく。
課題設定やアイデア創出と
それらを伝える手法を学ぶ
アイデア創出と言っても、実現不可能なものや夢物語のようなアイデアでは意味がありません。また何でもかんでもスマホのアプリで解決しようとするのもNG。それだと「クリエイティブ思考法」には近づけません。例えばアイデア創出では「リサーチに3分、アイデア出しで3分、周囲の人に見せお互い意見を言い合うで3分」というようなブレインストーミングを行います。これを2クールぐらいやると学生たちのアイデアが洗練されていきます。
外部講師を招いた授業は、学生たちの学びのヒントになっています。実際の仕事の現場で行っているブレインストーミングなどが紹介され、学生もワークショップに参加します。その後、アイデアが企業に採用されるまでのアイデアの出し方や整理の仕方、決定の仕方などのプロセスを見て、学生たちはとても刺激を受けています。
重要なのは、課題発見・分析時に、いかに自分自身の視野を広げながら、自由な発想ができるかです。「課題設定の具体化のうまさ」「アイデア創出における効果的な解決策」「それを伝える手法」は難しいのですが、一方でやりがいのあるタスクだと思います。
普段からしっかり周りを見渡し
見過ごしがちなことも気に留める
モノの見方や課題発見のコツやノウハウは、もちろん授業の中で紹介していきますが、大切にしてほしいのは「自分自身で課題を発見していく」という姿勢です。みなさんの周りを見渡してみれば、普段は気にかけないから見えていないだけで、実は興味深い発見や困りごとが潜んでいるかもしれません。そういう課題をしっかり感じ取ってほしいのです。
本授業では実際に自分で考え、手を動かすことが重要なので、特に後半のステージ2、3では演習を多く取り入れています。予習・復習も大事ですが、それ以上に普段から身近ないろんなモノに目を向け「もしかしたら見逃すような出来事や現象にも注目して」と伝えています。その過程で「さまざまな角度からのモノの見方」の大切さに気付いてもらいたいです。
クリエイティブ思考
情報デザイン
インフォメーションデザイン
クリエイティブ
デザイン思考
発想法
発想法 アイデアの視覚化
モノのデザイン
サービスのデザイン
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