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  • 両国にある横網町公園に訪れました

    私たち佐藤ゼミは、9月30日に横網町公園でフィールドワークを行いました。まず公園内にある東京都慰霊堂を訪問し、次に近くの築地本願寺慈光院にお邪魔しました。当日は横網町公園の歴史と記憶を研究している本多心さん(法政大学社会学研究科大学院生)に、フィールドワークを先導していただきました。また事前学習として、9月25日の授業で『関東大震災』(吉村昭)を講読しました。

    東京都慰霊堂は、関東大震災(1923年)と東京大空襲(1945年)の犠牲者を追悼するために建立されました。外観は和風の落ち着いた印象ですが、内部はヨーロッパ風のデザインが施され、そのギャップが印象的でした。また、館内には震災を描いた絵画と空襲を記録した写真が展示されており、異なる表現を通じて当時の状況を生々しく伝えています。毎年3月10日と9月1日には、震災と空襲の両方の慰霊が行われ、多くの人々が訪れて犠牲者を追悼するそうです。

    慈光院には、震災で亡くなった方々の遺骨を塗り込んだ仏様が安置されています。「震災の犠牲者が仏様の慈光によって救われ、残された人々も仏縁を深めるように」との願いが込められた寺号のもと、地域の精神的支柱として歩みを続けていることを学びました。地域社会が歴史の記憶を供養と共に次世代へ受け継いでいる姿に深い感銘を受けました。

    さらに私たちは、本多さんとともに10月8日に振り返り講義とグループワークを行い、各自の学びを共有しました。意見交換を通じて新たな視点を得ることができ、今回のフィールドワークで感じたことをさらに深める機会となりました(N. H.)。

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    東京都慰霊堂

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    慈光院 本堂

    授業内容 ゼミ活動 郊外授業