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  • 東京大空襲を学ぶフィールドワーク

    私たち佐藤ゼミは6月22日にすみだ郷土文化資料館と横網町公園にてフィールドワークを行いました。事前学習の一環として、『東京が燃えた日』(早乙女勝元著)を精読し、東京大空襲をテーマとしたグループワークにも取り組みました。

     まず隅田公園を通って言問橋に足を運んだ後に、すみだ郷土文化資料館へ向かいました。この資料館では、常設展示の「東京空襲体験画展」と企画展「東京大空襲80年-空襲被害写真と空襲体験画を見つめて-」を見学しました。東京大空襲の絵には、描いた方の体験や記憶が添えられており、空襲の惨状や当時の人々の苦しみが強く伝わってきました。なかには、火の海と化した市街地や家族を失った悲しみを描いた作品もありました。また館内には事前に訪れた言問橋が描かれた絵や、当時の被害を再現する模型も展示されており、空襲の被害が具体的な地名や風景とともに紹介されていました。

     つづいて横網町公園内にある東京都慰霊堂を訪問しました。東京都慰霊堂は関東大震災(1923年)と東京大空襲(1945年)の犠牲者御遺骨を納めるための慰霊堂として、東京市内で最も被害の大きかった被服廠跡に完成しました。外観は神社仏閣を思わせる日本的な意匠でまとめられていますが、内部は和風と洋風が混交する不思議な構造となっていて印象的でした。館内の上部には東京大空襲を記録した写真と関東大震災を描いた絵が展示されており、異なる表現から当時の惨状をありありと表していました。毎年この慰霊堂では関東大震災の9月1日、東京大空襲の3月10日に遭難者慰霊大法要を執り行っているそうです。

     さらに次週のゼミでは横網町公園の歴史について研究されている法政大学大学院の本多心さんをお迎えし、振り返りの講義を行いました。私たち自身の見学体験と照らし合わせながら学びを深めることができ、大変有意義な時間となりました。(T.H)

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    横網町公園にて

    授業内容 ゼミ活動 郊外授業