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2025年4月9日
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【授業紹介】第12回 プログラミング入門・プログラミングコンテスト結果発表
情報デザイン専攻では、はじめてプログラミングを学ぶ1年生向けに「プログラミング入門」という授業があります。ほぼ全員がプログラミング未経験から取り組み、プログラミングの基礎を学びます。使用言語はJavaScriptライブラリのp5.jsです。アニメーション等の表現がしやすく、Webブラウザ上でコーディングや共有が簡単にできるという利点があります。
2024年度もプログラミングコンテストを実施しました。2024年度のプログラミングコンテストのテーマは「○○の未来」にしました。生成AIをはじめとするさまざまな技術が日常生活に浸透した未来、あるいは絶滅したはずの恐竜がよみがえる未来・・など学生の自由な発想にしたがって、アニメーション又はインタラクティブメディアで表現することに取り組んでもらいました。今年は、はじめて音声を作品に取り入れることを許可したため、生成AI等で作成したBGMや効果音が取り入れられた作品も出てきました。今年も工夫の凝らされた作品が多く寄せられ、審査は難航しましたが、各クラスからノミネートされた代表作品から、教員3名による審査によって、優秀賞(ゴールド)2件、優秀賞(シルバー)3件を選出しました。次の通りご報告いたします。
受賞されたみなさん、おめでとうございます。また、惜しくも受賞できなかった方の中にも素晴らしい作品がたいへん多くありました。是非、これからも楽しんでプログラミングを続けて欲しいと願っております。
以下の受賞作品名をクリックすると、その作品が別タブが開きます。画面を一度クリックしてから、マウスやキーボードで操作して下さい。スマホのタッチには対応していない場合がありますので、必ずPCでご覧下さい。
作者のコメント:
今回、私は「未来の医者」をテーマに、シミュレーションゲームを制作しました。
人が持つ権利は皆平等ですが、心身の成長や性質の個人差から、物事を決断する際の選択肢の幅の差はどうしても生じてしまいます。「自分がこう生まれてしまったから、これが出来ない・やりづらい」という経験をしたことがある人は、少なからずいると思います。私は、未来ではそんな人達が技術により救われ、人の夢や想いがより尊重される世界であってほしいです。そこで、盲目の医者を主人公に、身体に不自由を持つ人でも職業選択の多様化が出来るようになった世界として制作しました。
制作する上で拘った所は、操作部分の多さです。カルテへの記入や道具の使用など、実際に操作して楽しめる要素を多く取り入れるよう心掛けました。そのため、画面端の指示や操作の表示など、初めて遊ぶ人にも分かりやすくする工夫を施すことに苦労しました。
技術面で多少の心残りはあったものの、試行錯誤して制作したのでこのような評価をいただけて大変光栄です。
作者のコメント:
今回私は、未来の海洋環境への興味を持ってもらうことを目的に「2050年の海」という作品を制作しました。本作ではユーザが2050年の海を探索しながら未来の海洋環境について考え、楽しみながらプレイできるミニゲームや能動的に操作する要素が多いのが特徴です。私はこの作品を通してユーザが直接動かす部分を多く追加できた一方で、BGMの挿入や当初予定していた効果音の追加などのサウンドによる作品への没頭性という点においては実現できなかった部分が多く、自分の技術面での改善点を知ることができました。
また、制作過程において考案から、作成、テストプレイ、そして修正を行うのは非常にタスクが多く奮闘しましたが、私にとってひとりで一からものを作り上げる良い経験を得ることができました。今後もプログラミングを通して、多くのことに挑戦しさらに良いものが制作できるよう日々努力をしていこうと思います。
作者のコメント:
この度は優秀賞(シルバー)に選んでいただいたこと、本当にありがとうございます。
テーマである「未来の○○」から私は大好きな恐竜を使った作品を作りたいと思い立ち、この「未来の恐竜博物館」を作成しました。
制作する中で、ただマウスクリックのみで物語を進めていくだけではなくてミニゲーム要素も加えたいという考えから授業では習っていないタイマーやカウンター機能も追加しました。そのため、作品作りにはコードを書くという点においてかなり難航しましたが、こうすれば動くのではないかと仮定し、それが成功したときにプログラミングの面白さに触れることができました。この経験から、プログラミングに苦手意識を持っていた自分がプログラミングが大好きになりました。また、本作品はAdobeStockによる画像生成を使用したのですが、臨場感があり、リアルな恐竜のイラストを短時間で生成できたため、コードを書くことに集中して作品に取り掛かることができました。一方で、きちんとしたストーリー性をつければよかった。や、もう少しいろんな機能を追加したかったといった反省も得ることができました。今回得た経験と反省を今後に活かして、さらに成長できるように努力していきたいと思います。
作者のコメント:
本作品では、VR技術が未来の生活に与える影響をテーマに制作しました。将来的には、物理的な距離にとらわれずに学習や仕事ができる環境や、自宅にいながらリアルな買い物体験ができる仕組みが求められると考え、VR技術に注目しました。そこで、VRを活用した教育や買い物の擬似体験を通じて、未来の生活を具体的に感じてもらえる作品を目指しました。
制作では、VRゴーグルの装着や視界の変化を表現するアニメーションを取り入れたり効果音を加えたりすることで、よりリアルに伝わるよう制作にこだわりました。
限られた時間の中でアイデアを形にするのは難しかったですが、視覚や聴覚の要素を活かすことで、VRの魅力を直感的に伝えることができたと考えています。未来の技術が私たちの暮らしをどのように変えるのか、この作品を通じて少しでも考えるきっかけになれば嬉しいです。
作者のコメント:
このたびは素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。
「未来の美容室」というテーマで、髪型や色を自由に選んでお客様のヘアアレンジを完成させるゲームを制作しました。絵を描くことが好きだったので、作中に出てくるお客さんのイラストはすべて手書きで制作することにしました。最初は「好きなことを活かせば楽しくできそう!」と思っていたのですが、最終的に表情なども含めて約70枚も描くことになり、思っていた以上に大変でした。ですがその分、完成したときの達成感は大きく、とても良い経験になりました。自分の好きな絵を活かすことでモチベーションを保ちつつ、楽しんで取り組むことができました。
この経験を通じて、アイデアを形にする喜びや、粘り強く取り組む大切さを学びました。今後も、プログラミングのスキルを磨いていきたいと思います。
これまでのコンテストの記事は以下のリンクからご覧になれます。
これまでの結果をまとめたアーカイブサイトはこちらからご覧ください。
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