学部長の挨拶
社会情報学部の研究領域
社会情報学部は、社会生活において直面する複雑多様な現象や諸問題を「情報」という側面から分析し解決していくことを目的として、1992年に設置された学部です。当時はWebも生まれたばかりであり、インターネットは一般の人にはほとんど知られていませんでした。そんな時代から約30年。現代ではSNSで人と人がリアルタイムにつながり、写真や映像を共有し、5Gをはじめとする高速無線通信によりクラウド上の膨大なデータをいつでも簡単にアクセスできる時代になりました。
情報技術の発展は、例えば、いつでもどこでも好きな動画やゲームが楽しめるなど、我々に多くの楽しみを与えています。さらに近年ではAIの進歩により、今まで人間でしかできなかった仕事がコンピュータによって代替されるようになり、人はつらい仕事から解放されることも期待できます。
一方、仕事に人手が不要になると雇用や、貧困、格差などの社会問題が深刻化することが予想されます。また、情報技術以外にも異常気象による災害や感染症の流行など、新たな社会問題が次々と発生しております。このような諸問題を「情報」という側面から分析、解決していく社会情報学部は、現在、まさに活躍が求められていると考えます。
社会情報学部には3つの専攻があります。(1)経済学、経営学、メディア学、社会学を柱とした社会科学の観点から研究する社会生活情報学専攻、(2)環境サイエンス、環境マネジメント、環境デザインを柱とした自然科学の観点から研究する環境情報学専攻、(3)情報システム、情報デザインを柱とした情報技術の観点から研究する情報デザイン専攻です。本学部は3専攻がそれぞれの特徴を生かしつつ、3専攻の融合や共有を図りながら、研究と教育を行っており、最終的に社会問題の解決に貢献することを目標としています。
社会情報学部の研究領域は情報技術の発展により、ますます重要な研究分野となっています。是非、私達と一緒に学びましょう。
社会情報学部長
藤村 考
藤村 考