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2022年10月29日 本学学生の協力のもとで進めてきた本郷健教授の研究が脳神経科学の国際学術雑誌Cerebral Cortex(Oxford ACADEMIC )に原著論文として掲載されました。

2022年11月16日

本学の学生の熱心な協力のもとで進めて来た研究の成果を報告します。

論文タイトル

「Structural neuroplasticity in computer programming beginners」

論文の概要
・プログラムを学ぶと脳の構造的変化が生じるのか? 
・変化するとしたら、どの部位で変化が生じるのか? 
・その部位の機能はどのような働きに関係しているのか?

 このような研究課題を探ることを目的として、大妻女子大学生活文化研究所プロジェクト研究費と科学研究費の助成を受けてスタートしました。その成果が神経科学・脳科学の国際学術雑誌であるOxford Academic の“Cerebral Cortex” に原著論文として掲載されました。

国立精神・神経医療研究センターとの共同研究として進められた本研究は、プログラミングを学ぶ前後の脳構造をMRIにより撮像し、学習群と統制群との縦断解析により脳灰白質の変化を明らかにしたものです。プログラムを学び始めた人の脳灰白質は、8つの部位(左前頭極、右前頭極、右内側前頭回、左楔部、左外側小脳、内側小脳、右淡蒼球、左淡蒼球)で有意な可塑的変化が生じていたことを明らかにしました。また、右前頭極脳灰白質の増加量と作品の成果と正の相関があること、右内側前頭回、右淡蒼球、左淡蒼球のそれぞれの脳灰白質の変化量とテストの成績とに正の相関があったことなどを明らかにしました。
このようなことから、プログラミングの学習には複数の部位が異なる機能で関与していることが示されました。

本論文の情報は、以下のサイトから得ることができます。

https://doi.org/10.1093/cercor/bhac425

このような研究成果はプログラミングを学ぶ教育的意義を検討する基礎資料として利用できるものと考えています。