「コレクティブハウスかんかん森」の見学会、コモンミールに参加しました
2020年09月14日
居住者が調理などの生活の一部を協働で担い合う、北欧で誕生した「コレクティブハウス」について研究しています。日本のセルフワーク型の第一号の「コレクティブハウスかんかん森」は2020年6月に入居開始から17年が経ちました。
大橋ゼミでは、「コレクティブハウスかんかん森」の居住者の生活実態や暮らしの運営や不動産運営、多世代での暮らしをどのように実現し継続しているのか、with/afterコロナ時代の共生型の住まいのデザイン、などについて研究しています。
先日、コレクティブハウスを卒業研究のテーマにしているゼミの学生さんが見学会やコモンミールに参加してきました。9月4日に行われた見学会では、「コレクティブハウスかんかん森」の立ち上げまでの経緯や現在の入居者や運営について居住者から説明を頂いた後、コモンスペースや住戸を見学させていただきました。また9月14日には、コモンミールと呼ばれる協働の食事に参加してきました。キッチンやダイニングスペースがあるコモンルームではコロナウイルスの感染対策として、除菌や換気、距離を取った座り方など、ともに暮らすための感染への配慮がなされていました。コロナ禍のためコモンクッキングには参加できませんでしたが、居住者の皆さんと一緒にコモンミールを食べる経験をさせていただきました。見学会とコモンミールに参加した学生さんから、「なかなか入ることができないコレクティブハウスでとても貴重なお話を聞き、空間を体験することができた。特にコモンミールは皆で作った同じものを一緒に同じ食べることの楽しさと、多世代の人が家族を超えてつながる場となっている様子を見ることができて、とても良かった。」という感想が聞かれました。

「コレクティブハウスかんかん森」は「日暮里コニュニティ」の2.3階にあります。

撮影:松本路子

・コレクティブハウスに関する大橋研究室の卒業研究論文・制作、ゼミ生による学会発表
2018年度
・卒業研究論文 「子育て・子育ちのためのコレクティブハウスの設計」
2019年度
・卒業研究論文 「居住者参加型の賃貸コレクティブハウジングに関する研究
-コレクティブハウスかんかん森における16年目の生活・運営実態調査から-」
・卒業研究論文 「スウェーデンの熟年型コレクティブハウスに関する研究
-コレクティブハウス』ドンデルバッケン』の生活実態調査から-」
2020年度
・日本建築学会学術講演梗概集 「居住者参加型賃貸コレクティブハウスに関する研究
その11 -『コレクティブハウスかんかん森』の16年間の経年変化 -」
・日本建築学会学術講演梗概集 「居住者参加型賃貸コレクティブハウスに関する研究
その12 -『コレクティブハウスかんかん森」における16年目の共用空間の利用実態-』